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大人気歌手のコンサートライブに潜入した

「インド全土で絶大な人気を誇る歌手がチェンナイでライブを行うらしい」と、知人から声をかけていただき、2/4(土)に彼のコンサートに潜入してきた。

歌手の名前は Arijit Singh(アリジット・シン)

Arijit Singh
1987年、西ベンガル州生まれ。
インドを代表するプレーバックシンガーの一人。
2020年〜2021年、Spotifyにおいて最も配信されたインド人歌手で、アジアのソロ歌手としては最もフォロワー数が多い時期もあった。

Arijith Singh

ぼくはインド映画をよく見るので、その時々で流行っている音楽はよく耳にするが、歌手については詳しくない。
そのため彼の名前も初見だったのだが、代表曲を調べてみると有名なインド映画の劇中歌が多く、確かに聞いたことがある曲もいくつかあった。
なんと、先日公開された大型ボリウッド『Pathaan』の劇中歌も手掛けていた。

映画産業が盛んなインドでは、映画の主題歌がそのまま流行歌になる傾向が強いらしく、プレーバックシンガーとして大成している彼は大人気歌手ということになる。




野外ライブは19時半に開演。
1時間前の18時半に着くように十分に余裕を持って家を出たが、会場周辺は混雑していて、実際に中に入れたのは18時45分くらいだった。
会場近くのメトロ駅から、着飾った若者がたくさん出てきて期待が高まる。

チェンナイは若い女性でもサリーやパンジャビドレスを着ている人が多いが、ここに集まっている人はみんな洋装で、まるでチェンナイではないようだった。
ぼくは普段クラブやパーティーに行かないので分からないが、集まるところには集まっているんだなという印象。

いよいよ会場に潜入。
チケットは2番目に安い席を購入し、3,000ルピー。
高いのか安いのかよく分からない。

会場内はプラスティック椅子が無造作に並べられており、適当な場所に座る。
椅子を勝手に動かしても特に問題はない。

定刻より20分遅れて、19時50分にライブスタート。

ライブが始まると全員プラスティック椅子の上に立ち上がり、アリジット・シンの歌声に合わせて一緒に歌う。
結局、最後までみんな立ちっぱなし、歌いっぱなしだった。

「Singh」はシク教にルーツを持つ名前で、彼の活動拠点は北インドが中心である。
以前、映画館でボリウッドの『Pathaan』を観た時、観客があまり盛り上がっていなかったので、北と南では文化の流行が異なるのかもしれないと思っていたのだが、アリジット・シンのライブは大いに盛り上がった。

ところで、ライブのホームページには開演時刻は書いてあったものの、閉演時刻は記載されていなかった。
せいぜい2時間くらい、22時前には終わるだろうと思っていたのだが、実際にライブが終わったのは23時半だった。

その間、アリジット・シンはトークや休憩をほとんど挟むことなく、3時間半も歌い続けていた。
しかもただ歌うだけでなく、歌いながら中腰で前列のファンに握手やサイン対応などをし続けており、ただただ体力がすごかった。


↓前列のファンが撮影した動画↓

最前列のチケットは118,000ルピーだった。




以上、大人気歌手のライブに行ってきたという話でした。
歌手も観客もタフすぎた。


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