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2年前にiPhoneを買った時の話

昨日に引き続き、iPhone関係の話。

はじめに

2年前ということは、ぼくがまだインドネシアに住んでいた時の話だ。

2年前の9月はちょうどスマホを買い換えようと思っていた時期で、Appleの発表会を待ってiPhoneを購入することにしていた。

2019年当時のインドネシアでは、2世代くらい前のモデルしかiPhoneが販売されていなかった上に、値段も日本の1.5倍くらいしていた。
ただし、現在改めてインドネシアのApple製品販売状況を調べてみたら、最新機種が日本と同じくらいの価格で売られているのを発見した。
当時の自分のリサーチ不足か、この2年で規制に変更があったのか、理由は謎だ。

↑インドネシアにはApple Storeがないので、正規代理店のiBoxが販売を担っている。

さて、とにかく当時はインドネシア国内でiPhoneを買うことは現実的ではなく、Appleの発表会があった週の終わりに、お隣のシンガポールまで買い出しに行くことにした。
ついでにカジノも楽しんだのは言うまでもない。


シンガポールのApple Store

シンガポールにはApple Storeが3店舗ある(2021年現在)。

2年前は、チャンギ空港に隣接したショッピングモール「jewel」内のApple Storeで購入。

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↑超先進的な内装のショッピングモール「jewel」。

新型の発表により値下がりしたiPhone8と、当時の最新機種であるiPhone11(友人からのお使い)を購入したのだが、価格は8が799SD (62,000円)11が1219SD (95,000円)だった。
8は日本とほぼ同額だが、11は日本よりもやや高いといった感じ。

店員に国外から来たことを告げ、免税手続きをしてもらえば、空港でキャッシュバックしてもらえる。

iPhone購入という目的を無事に達成した上に、カジノも勝って、満ち足りた気持ちでインドネシアに帰ったところで事件は起きる
ちなみに、この時のシンガポール滞在時間はわずか15時間という超弾丸旅行だった。


入国直前のトラップ

早朝の便でジャカルタのスカルノ=ハッタ空港に到着。
イミグレも問題なく突破し、あと一歩で空港の外に出られるというところ。

最後の最後、手荷物のX線検査で思わぬ足止めをくらってしまったのだ。

最初は「リュックの中身を見せればすぐに解放されるだろう」と、軽く考えていた。
しかし、ぼくのリュックの中を覗き込んだ係員は、予想外にも険しい顔をするのである。

そして、よく分からないまま周囲を見回したぼくの目に、衝撃的な光景が飛び込んできた。


テーブルに山積みにされたiPhoneの箱である。


ぼくと同じ航空便(🇸🇬→🇮🇩)に乗っていた客の荷物から次々とiPhoneが没収されている。
「みんなiPhone買ってたのかい」という感じなのだが、ぼくが足止めをくらった理由が判明した。

先述の通り、当時のインドネシア国内では最新機種のiPhoneは販売されていなかったので、何かしらの法規制があったというのは想像できるが、ぼくは特にやましいことはしていない。
このままiPhoneが没収されるのは嫌だ。

案の定ぼくのiPhoneの箱は係員の手に渡り、絶望的な気持ちに陥ったぼくは別室に案内された。


結論

結論を言うと、金を取られた
没収はされなかった。

おそらく関税ということなのだと思うが、意味不明である。
個人の買い物に関税がかかるというのは納得できないが、事情も理解できないことはない。
価格の安いシンガポールでiPhoneを買って、インドネシアで売り捌くことを防ぐという転売防止の意味合いがあるのだろう。

ちなみに、関税額はiPhone8と11を合わせて約40,000円だった。
どういう計算がなされてその金額が計上されたのかは一切不明だが、単純な金額比で見ると、iPhone8に15,000円11に25,000円くらいが課税されていたと思われる。

ただし、袖の下文化が根強く残るインドネシアのことなので、総額の一部は係員のポケットに入っていたのではないかと疑っている。
課税額の計算方法が謎だったし。

また、8月末にシンガポールでMacBookを購入して、インドネシアに持ち込んだ時はX線検査を普通にスルーできたので、あの時はアップル発表会のタイミングに合わせて手荷物検査を強化していたと考えられる。
やっていることが非常にセコいのだ。
みんな、まんまと引っかかってたけど。


教訓

他国で購入したApple製品をインドネシアに持ち込む時は、前もって箱を捨てておくべし。

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