銘柄分析 JFEシステムズ

このノートは何

主に自分の備忘録として、主力として大きく売買した銘柄について考えたことなど記録しておくものです。特定銘柄への投資を推奨するものではございません。

3行まとめ

・DX関連ど真ん中で業績堅調
・完全子会社化TOBに期待
・配当約3.5%で、気長にTOBを待てる

企業概要

JFEシステムズ(4832)。JFEグループの情報システム子会社。製造業を中心に基幹系・業務系システムを提供。

最初にいた会社で取引があった。大手企業を中心に、金払いの良い顧客を取れている印象。

売上の約半分がグループ内。なんで上場してるんだろう

購入に至る経緯

52週安値からの上昇率10%以内でスクリーニングしたらヒットした。兼松エレクトロニクス(8096)もヒットして、両方買い、TOB可能性を考えてこちらを残した。

財務健全性

自己資本比率56.4%、有利子負債0、現預金142億円。SIerなので主なコスト要因は人件費。盤石

固定資産、リース資産とソフトウェアが固定資産全体の約41%。一部の提供システムがリース契約になってるのと、自社製品を抱えているからかな。

株主構成

JFEスチールが65.1%保有。JFEグループ他社分を足すと約68%。大株主には富士通3.1%、アトラス情報サービス0.6%も。

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TOBの実現可能性は高いというか、富士通・アトラスと価格すり合わせて実施するだけかな。そのぶん安値決着になりそうな気もする

可能性は極めて低いけど、やろうと思えばLBOできる状況。JFEシステムズの時価総額が2021/7/14の引け値で270.14億円。JFEスチールの持分が65.1%なので、非持分の時価総額は94.28億円。JFEシステムズの保有現預金が142億円。もちろん世間の評価とか事情があるのでLBOなんて強引なことはしないだろうけども、それだけ完全子会社化の蓋然性は高いと思っている。

JFEグループ企業では、JFEコンテイナー(5907)も上場している。JFEグループの持分比率は同程度で、5907の方が時価総額が安いため、先にTOBされる可能性が高いとも言えそう。めんどくさいから両方やっちゃえよ

成長性

業績は意外にもまったり成長中。

売上高、漸増。開発したシステムの保守や改修が積み上がっていくので、無理なく成長できている

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営業利益も順調に増加。

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ROAも改善傾向。地味に自社開発の製品がいくつかあり、スクラッチ開発に比べ利益率が高い。これがROAや利益率を押し上げる要因かな

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利益率の推移。凡例が見切れているが、緑線が営業利益率、橙線が経常利益率。同社は目立った営業外損益の要因がないので、どれを見てもだいたい一緒。

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割安感

前期ベースで17.6倍と、可も不可もない感じ。業績が安定成長してることを加味するとまずまず良きかな

競合

会社のカラーとして、ゴリゴリ営業して業績to the moon!!とかではないので、競合他社を意識するよりも既存顧客の囲い込みが重要ですね。

あえて挙げるなら、富士通系、日立系、東芝系なんかのメーカー傘下SIerは競合することが多いかも?

そのほか雑感

TOBされるも良し、上場維持で引き続き業績伸ばしていくも良し。

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