見出し画像

とある仏壇屋営業マンの一日

仏壇屋の営業マンだった私の一日を紹介。

8:30 出社 店舗のお掃除

9:00 開店と同時に朝礼(前日の報告と社長のありがたいお話(「昨日食ったお昆布が美味かった」など)

9:30 店の隅で位牌の文字彫りをしつつ、読書(『世界の七不思議』など)

11:00 営業に出発(車内で音楽鑑賞。『トイ・ストーリー』のサントラなど)

11:30 自宅でゆっくりごはん、お昼寝

14:00 営業に出発(車内で音楽鑑賞。『ハリーポッター』のサントラなど)

14:30 一件目のお寺に訪問。坊守さん(『ぼうもりさん』住職の奥さんをそう呼ぶ)から住職の愚痴を聞く。

15:30 二軒目のお寺に訪問。留守なのでチラシを入れる。その際、犬に吠えられる。(寺は防犯のために、イカつい犬を飼っていることが多い)

16:00 三件目のお寺に訪問。コーヒーとお菓子をよばれながら、住職とテレビ鑑賞。安倍政権への不満で盛り上がる。

16:30 お局様が17時過ぎに帰宅するので、それまで時間を潰す。(書店で立ち読み、公園でボケ~っとする、のどちらか)

17:30 帰社 営業日誌を書く(提出する必要はない。あくまで自分用)

18:00 位牌の文字彫りをしていると見せかけ、読書(『偉人たちのあんまりな死に方』など)。店長、先輩、後輩はおしゃべりしつつ、店番。

19:00 閉店作業 戸締り おつかれさまですっ

大体こんな流れ。仕事6割、読書4割という感じ。(あくまで私の場合)

基本はこの形で、たまに仏壇の配達とか、お寺の用事とか、在家さん(一般宅)の用事とかが入ってくるので、それに行く。

★★★

ノルマはないが、売れていないと社長の気分次第ではめっちゃ怒られる(どれくらい売れば怒られないのかが、サッパリわからない)。沢山売っても、ウンともスンとも言われない。もちろん給料に反映されることはない。

仕事自体は非常に楽だったが、休みが週一しかなく(年間休日50日)、年二回のお彼岸、お盆、は休みを飛ばされる。そのときは二週連勤となる。

二日以上の連休は年に二回だけ(お盆終わりと正月)。振替休日などは存在しない。残業代、休日手当なども出ない。

疲れが取れない or イライラするので、仮病で欠勤することもしばしば。当然、次の日の朝礼で社長に嫌味を言われる。

あまり疲れを溜めないようにかなりいい加減にやってた。これくらいでちょうどいいのではないかな、と思う。頑張り過ぎの人は私の一日を参考にしてほしいです。

#エッセイ #営業 #仏壇 #スケジュール

働きたくないんです。