困難を打開する最良の道を探す【忍者の技と知恵 #352】

人生常に思いのままに行くとは限りません。時には不利な状況というのあります。しかし、そんなときこそ、状況に流されずこれを変える努力をすることが大事になってきます。

敵軍に頭のいい軍師がいるとき、忍者は敵軍師と自国が内通している偽の手紙を作って送り、軍師を陥れる謀略を仕掛けます。これを忍術では「蛍火の術」といいます。忠誠心の高く、死を覚悟してでも任務を遂行できる忍者がいれば、偽手紙を持たせて敵城に送り込みわざと捕まらせて内通してる偽情報を流します。

敵に捕まった忍者は情報を吐く前に「命を助けてくれるのなら重大な情報を話す、殺すというなら絶対に話さない」と言って、命の保障を確認し、誓約書を書いてもらいます。死んでも任務を遂行する蛍火の術ですが、死なないに越したことはありません。困難な状況でも最良の道を探し続けるのが大事です。

自白の前に命の保証を取る

【忍者の技と知恵】は毎週 月・水・金曜 朝8時ごろ更新！『図解 万川集海』を元に、忍者の技と知恵をお届けします。

図解 万川集海 第三帖「陽忍編（上）」

図解 万川集海 第一帖「序・正心編」（無料版：2023再編集）

万川集海とは
『万川集海（ばんせんしゅうかい／まんせんしゅうかい）』は伊賀甲賀49流派の忍びの術、古代中国や日本の謀略家・名将軍の技と知恵を結集し、悪しきものを捨て良いものを厳選し集大成した全21巻に及ぶ忍術秘伝書である。
万の川が集まり大海となるように、数多の術を結集したことから名付けられる。