忍者の心を砕け!心理的な効果を考えた防犯。城・屋敷・陣地の防犯3【忍者の技と知恵 #165】
忍者は暗い夜の闇に紛れ、城や屋敷、陣地に忍び込んできます。これら忍者の潜入を防ぐため、戦国・江戸時代は篝火や灯篭、提灯などの照明器具を使って闇を照らし、忍者の侵入しにくい環境を作りました。
城や陣地から離れた場所(陣地から外へ650m)に設置する捨篝火には焚き方に工夫があり、地面に穴を掘ってその中で篝火を焚くようにします。雨の日は篝火が燃えづらく、風の日は朝まで火が続かないので注意して火を絶やさないようにします。
捨篝火は陣地から外へ650mの位置に設置しますが、650mというのは成人男性が徒歩で移動するのに7〜8分ほどかかる距離です。いざ門を越える、忍び込む瞬間だけでも相当なストレスがかかるのに、門まで近づく間も油断できないというのは更なるストレスになります。防犯は物理的な対策に目が行きがちですが、心理的な効果をよく考え、侵入者の心を砕くことが重要です。
【忍者の技と知恵】は毎週 月・水・金曜 朝8時ごろ更新!『図解 万川集海』を元に、忍者の技と知恵をお届けします。
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