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話の説得力は信頼性と比例する。説得力を強める2つの信頼性【忍者の技と知恵 #304】

話の説得力を高めるためには理屈の通った内容で相手の心に響くものである必要があります。さらに、上辺だけの薄い話ではなく、真に迫った話であれば内容の信頼性が高まります。

忍者が味方を裏切って敵に寝返り、敵の信用を得てチャンスが訪れたら敵将を倒して味方に戻る。これを「谽谺やまびこの術」といいます。

忍者は主君と大喧嘩を演じて騒ぎを起こすことで国を逃げ出し敵国に仕官します。リアリティあるシナリオと演技で騒ぎを起こすことが大事で、忍者は主君に対して反抗精神を見せるため、国を出る前に反乱を起こし、兵士を数人斬って逃げます。

大喧嘩が演技であることは忍者と主君の極秘計画なので二人しか知らず、周りの人間はそれを本当だと思っています。真実を知らない人間を巻き込むことで、その人たちは嘘を事実だと思い、人伝いに真実だと言って大喧嘩が広がります。

周りの人をいかに巻き込むかがポイントで、人が増えれば増えるほど盛り上がり、客観的に見たときに説得力が増します。説得力はその物事の信頼性と比例しますが、信頼性が高まる要因は信頼ある人が話しているから、または多くの人がその物事を信頼しているように見えるからの2パターンあります。

周りの人を巻き込む大喧嘩で嘘を事実にする。


【忍者の技と知恵】は毎週 月・水・金曜 朝8時ごろ更新!『図解 万川集海』を元に、忍者の技と知恵をお届けします。

万川集海とは
『万川集海(ばんせんしゅうかい/まんせんしゅうかい)』は伊賀甲賀49流派の忍びの術、古代中国や日本の謀略家・名将軍の技と知恵を結集し、悪しきものを捨て良いものを厳選し集大成した全21巻に及ぶ忍術秘伝書である。
万の川が集まり大海となるように、数多の術を結集したことから名付けられる。


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