用意とは状況に応じたトレードオフ。城・屋敷・陣地の防犯4【忍者の技と知恵 #166】
忍者は暗い夜の闇に紛れ、城や屋敷、陣地に忍び込んできます。これら忍者の潜入を防ぐため、戦国・江戸時代は篝火や灯篭、提灯などの照明器具を使って闇を照らし、忍者の侵入しにくい環境を作りました。
城や陣で闇を照らす照明には篝火が使われ、篝火には本篝火と捨篝火の2種類があります。本篝火は陣地の側で、捨篝火は陣から650m外で焚くのが基本の設置方法ですが、陣地の柵から54m外に本篝火、更に54m外に捨篝火を設置するという設置方法もあります。
基本の設置方法に比べて警戒範囲がコンパクトになるため厳重な見張り、見回りができるというメリットがありますが、捨篝火から陣地までの距離が108mと近くなるので、寄せてくる敵兵の到達時間は早くなります。何を取り、何を捨てるか?準備や用意というものは状況に応じ、また状況を予測したトレードオフをすることです。
【忍者の技と知恵】は毎週 月・水・金曜 朝8時ごろ更新!『図解 万川集海』を元に、忍者の技と知恵をお届けします。
Supported by Shinobi Design Project 🥷
Shinobi Design Projectは忍者・忍術の発想でデザインとパルクールのお仕事をする技術集団です。
個人・小規模事業者から一般企業、ベンチャーまで「デザインについてわからないんだけど…」という方もお気軽にお問合せください。お客様が求めるものを探す手助けをいたします。
🥷忍者の思考と精神を身につけるべく、日々修行を行ってますので見届けてもらえると幸いです。あとお仕事のご依頼もお待ちしております🙇♂️。サポートは兵糧(ひょうろう)に使わせていただきます。 WEB:https://shinobi-design-project.com/home