厳重警戒で敵忍者の心を挫け!「もうこの仕事ムリ(泣)」【忍者の技と知恵 #255】
忍者は敵の機密「作戦・謀略」の情報を入手し、隙を見つけて混乱を生み、自然と自滅するよう術を仕掛けます。これら情報戦技術の総称を「忍術」と呼びますが、どんな複雑な忍術であってもその基本は「謀」「佯」「紛」「隠」「帰」の五つに分類されます。
「隠」は姿を隠して密かに忍び込むことです。一般的な忍者のイメージ通り、物陰に隠れ、敵に存在が見つからないようにして自由に行動します。隠忍はそもそも敵に見つからないように行動するので、これを防ぐには忍者が隠れそうな場所を考えてよく捜索、パトロールして対処します。
隠れている敵忍者を発見して捕えることができれば厳重に警戒した甲斐があったと言えるでしょう。しかし、敵を捕えることよりも、厳重に警戒されていて隠れる場所がない=城に入れない、と思わせることが重要です。防衛において、敵を実際に捕まえるより、事前に心を挫く方が実はメリットが高いのです。
【忍者の技と知恵】は毎週 月・水・金曜 朝8時ごろ更新!『図解 万川集海』を元に、忍者の技と知恵をお届けします。
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