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社会人経験者枠で公務員になろう(筆記試験)

最近の公務員試験では、年齢制限に囚われない、社会人経験者、民間経験者枠、或いは氷河期世代枠といった枠が増えています。私もこの枠で受験し、合格して、公務員になりました。この時の経験を綴ります。

2015年頃、私は都内のSIerで働いていましたが、日々の生活にくたびれており、地方で暮らしたい、という思いを馳せておりました。また漠然と「地方での仕事→公務員」というイメージがあり(短絡的ですね…)、何となく公務員の採用試験を眺めていました。しかし、当時すでに30歳を超えていましたので、多くの自治体の一般枠は既に受験資格を失っていました。公務員への転職を半分諦めかけていたときに、社会人経験者枠というものの存在を知り、一筋の光明を見出したのです。(大袈裟ですね…)私はこれまで以下の自治体を受験していますが、今回はB県を受験した際の経験を記載します。

 A市(政令指定都市) ・・・事務職(ICT)民間企業等職務経験者枠
 B県 ・・・ 一般行政職(社会人経験者枠)
 C市(中核都市)・・・ 社会人経験者枠/一般行政(情報処理)
 特別区 ・・・ 経験者採用枠(事務・2級)

【B県を受験した動機】

私はSEとして勤めたいたこともあり、「民間経験者枠(ICT)」というような、システム職に限定した枠が設定されている自治体を狙っていました。ただ、このような専門職については、どの自治体も採用予定人数が1名程度であり、そこに数百人が殺到するような状況です。(皆SE職に疲れているのかな…)そのため、そこは諦めて採用予定人数が多い「民間経験者(一般行政)」で募集しているB県に狙いを定めたのです(不純ですよね…)

【B県を受験した記録】

9月の某日のとても蒸し暑い日に、筆記試験が開催されました。私はIPAの情報処理試験の感覚で、楽な格好をと思い、半袖・短パンで臨みましたが、公務員を目指している方々の気質か、半分以上の方がスーツで参戦されており、とても気まずい思いをしました・・・。試験の内容としては、オーソドックスな形で「一般教養」と「論文試験」の2部構成です。

<一般教養試験> 

イメージはセンター試験を少し簡単にしたような難易度であり、全50問(現代文・英語・古文・数学・化学・物理・日本史・判断推理)などが散りばめられている感じです。いくつもの自治体でこの手の試験を受けましたが、正直なところ範囲が広すぎるということもあり、事前対策は難しいと思います。それでも私は、一般教養テストについては、8割くらい突破しています。おそらく判断推理が元々得意であったためだと思います。                              

※判断推理とは、命題、論理、暗号、対応関係、順序、嘘つき問題など、問題文に書かれてある複数の条件を整理し推測する問題が出題され、論理力が要求される問題です。(A~Eの5人がマラソンをしました。Aさんは2人後ろはCさんです。Dさんの前には1人だけいます。・・・さてゴールした順番を答えなさい、みたいな問題です)

今後、社会人経験者枠で公務員を目指す方へのアドバイスです。数学・英語・歴史等がそれぞれ1~2問しか出題されないのに対して、判断推理は10問程度出題されます。勉強範囲についても、英語であれば、範囲が高校3年間分であるのに対して、判断推理は、出題パターンが決まっており、ある程度絞れます。結論として判断推理に絞って対策してください。(もちろん時間がある方はすべての範囲を学習することに越したことはないのですが、お仕事をしながら学習するというのは辛いものがあるかと思いますので…)私は判断推理に慣れるために「地方上級 教養試験 過去問500 」の参考書を購入し、問題を解きました。 

<論文試験>

論文試験は、80分で1000文字程度の記述をするものでした。(IPAの高度情報処理試験は120分で2400文字くらい書く必要があるので、それに比べれば楽勝ですね!)私は対策として「社会人経験をどのように公務員として活かすか?」というテーマを想定し練習していました。結果、ほぼそのままのテーマで出題されました。 というか、私が受験した他の自治体も、ほぼこのテーマ通りです。なので、このテーマで一本論文の練習しておきましょう。面接でも同じことが聞かれますので損はないです。


このように的を絞ることで、B県の筆記試験について合格することができました。次回は面接試験についても経験を語ります。

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