外でギターを弾こうよ
ギターは楽器としてはそれ程大きな音の楽器ではないし、田舎に住んでいるので家で弾いても近所迷惑になることは無いのだが、家族から煙たがられるのであまり家では弾けない。そこで、試しに外でギターを弾いてみたら、なかなかいいんだな。もちろん腕も無いし、オリジナル曲があるわけでもないので、弾く場所は駅の地下道とか夜の商店街とかではなく、誰もいない場所だ。
森でギターを弾こう
僕のいつもの場所は、森の中のとある公園。車では行きにくいので誰も来ないのだが、程よく整備されていて気持ちのいい場所だ。コンビニでコーヒーと、気が向いたら甘い物を一つ買って、一服してから弾き始める。
アコースティックギターは木の音がする楽器である。だから森の中で弾くととてもいい音がする。素敵なホールよりもずっといい(いや、演奏が上手かったらホールでもいいかも)。僕のメインギターは自分と同じ歳くらいで、スーパースターも夢じゃなかった頃のギターだ。メーカー名にも森が入っているくらいだから、森と合わないわけがない!(多分)
北陸は夏も冬も湿度が高いのでどうしてもギターが湿ってしまい、だんだんギターが鳴らなくなってくる。だから天気のいい日に外でガツンと弾いてやるとだんだん鳴りだしてくる。ギターが鳴りだすと、キツネが顔を出したり、空でカラスが負けないくらいに喜んだりする。
スマホカメラを全く使いこなせてない人。左の方にキツネさんが写っているのだが。
海でギターを弾こう
近くに森が無ければ、川や海でもいいだろう。アコースティックギターの小さな音は、水や波の音に簡単にかき消されてしまう。だから上手くなくてもあまり恥ずかしくなくていい(釣人には聴かれてしまうかも)。トランペットだったらカッコいいが、漁村中に響き渡ってしまうよね。
以前月のない夜に暗闇の海でギターを弾いていた時、いつの間にか黒人系の外国人に囲まれていたらしく、弾き終わった時に拍手を受けて大層驚いた事があった。その中の一人が「俺の息子もギターを弾くんだ」とYouTubeを見せてくれたが、僕よりずっとうまいじゃないか。まぁそんなハードな出会いなんかもあるかもしれない。