こんな時だから、サービスとして出来ることをやりたいよねという話
私が関わっているbosyuというサービスにおいて、学校等の臨時休校に伴って「しごと」ができなくなってしまうご家庭への支援を開始しました。
偽善でも何といわれてもよいのですが、こんな時だからこそ自分たちのサービスで誰かの役に立てることをしたいよねという気持ちから、いつものサービスの範囲を超えた支援を行うことを決めました。
何を問題だと感じているか
2020/2/27に安倍首相からの全国の学校等への休校要請があったわけですが、これがなかなか大変な事象を引き起こします。
学校の役目は教育がメインではあるものの、子育て家庭においては「学校に預けているからこそ安心して外で働ける」という側面があります。
中高生や小学校高学年といったある程度子供自身が自立して動ける状態だと良いのですが、そこに至る過程の年代の子供を持つ家庭の場合は、普段仕事をしている時間においても一定程度子供の面倒を見続ける必要が出てきます。
とした時に、「子供が学校にいる」という前提で「日中働きに出ている」人たちはどうすれば良いのでしょうか。（子供が一定自立していたとしても、昼食の準備等の普段とは異なる家事が必要になるのですが）
ここには大きく二つの問題がああります。
・子供の面倒を見るために仕事を休んだ結果、生活費が不足してしまう
・仕事を休むことができず、子供の面倒を見ることができない
「自分は親から放置されて育ったので、このような事態であれば親が子供の面倒を見る必要はない」といった言説も見られますが、それはあくまでも極論であって、全ての家庭に当てはまる話ではないと思います。
とした時に存在する解決策も大きく二つです。
・仕事を休んだとしてもなんらかの収入を得ることができる状況を作る
・子供の面倒を見てくれる「何か」に頼むことができる状況を作る
前者は、子供が一定以上の年齢であれば、リモートワークの短期的な仕事で解決可能な問題ではあると考えています。とはいえ、世の中には短期で実行可能なリモートワーク前提の仕事はほとんどありません。
後者はもっと深刻で、お金に余裕がある家庭であればベビーシッター等を頼めば良いのですが、そうじゃない家庭においては「子供を放置するしかない」といった事態さえ生まれかねません。
このような問題に対して私たちだからこそできることと、私が感じている思い
bosyuというサービスは、このような事態とは全く関係のない文脈で、「新しく仕事を作り出すこと」をサービスの根幹において事業を展開しています。
とした時に、「新しい仕事を作り、それによって収入を得られる人を増やすこと」は、私たちとしては当然やるべきだと考えており、そこに向けてのなんらかの手段を生み出していきたいと常々考えています。
常々考えていたことがすでに実現できていれば、このような事態においても粛々とサービスを提供し続けることが最善手だと自信を持っていえたと思います。
とはいえ、サービスはまだまだ成長過程（というよりも、まだスタート地点程度）であり、普通にサービスを運営しているだけでは現在のような事態において十分な支援を行えるわけではありません。
なので、いつものサービスの範囲を超えた支援を行うことにしました。
本来であれば、普段通りにサービスを提供していることこそが一番の支援であるといった状態であるべきなのですが、現時点ではそこに届きそうもないので少しの無理をしましたし、これがベストな形だったのかは今はわかっていません。
ですが、そのちょっとした無理によって何かの良いことが起こるのであれば、それは私たちとしてやるべきことだと考えています。
ここからは私個人の話です。
私自身は子育て中の世代というわけでもないのですが、1.17だったり9.11だったり3.11だったりの時は自分に力がなくて何もできなかったので、せめてこのタイミングぐらいでは何かをすべきであると強く感じました。
たまたまこのような状態の支援が可能なサービスに関わっていて、かつ、同じような思いを持ってサービスを提供しているメンバーがいる状況であれば、あの時できなかった他の誰かへの支援ができるのかなあと素直に思いました。
とはいえ私もまだまだ未熟ですし、できることは限られています。ですが、人を巻き込むことはできるし、より良い方向へ筋道を立てて引っ張っていくことも、これまでの経験を活かせば可能じゃないかと思っています。
自分一人でできることは小さなことしかないのですが、その小さな一個一個が集まって、それが正しい方向を向くことができれば、より良い状況をみんなで作り出していくことができると思っています。その結果として、この悲観的な状況下においてもポジティブな何かが生まれると信じています。
おまけ
bosyuの裏側の雰囲気だけ貼っときます。
昨晩はbosyuの代表の石倉さんが珍しく夜にメンション。（普段は夜にチャットが盛り上がることはないし、メンションが飛ぶことはない。あるとしても、オンラインゲームをみんなでしてる時の雑談chくらい。）
30分くらいチャットで話して大体の方針が決まる。なぜか昨日は夜にチャット見てる人が多かった。珍しい。私もなぜか珍しく見ていた。
そこから細かい方針を詰めて、システム側の開発とWebページの修正、相談室の受付方法の検討、CSオペレーションの変更、コーポレートサイトに載せる文面、あたりのタスクをざっくり落として昨日は終わり。
起きたらデザインができてた。さすがだった。
お昼に行こうとしたらWebページの実装が進んでいた。
おやつを食べようとしたらシステム側の修正もWebページの修正もコーポレートサイトの文面も全部整ってて、えいってリリースして拡散した。
みんなバタバタしてたのに偉いなあって思った。
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とはいえ、大事なのはここからなので、きちんと自分たちができることで、かつ効果的に世の中の役に立てることを見極めて粛々とやっていきたいと考えています。
私たちにとっても自分ごとなので、粛々と、一歩ずつ、世の中のみんなと一緒に前に進めていきたいなと思っています。
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P.S. 私もできる範囲の支援をしていきたいなと思っているので、なにかあれば声をかけてください。家から出なくてもできる支援であれば、多分だいたいなんでもやれます。
まいにちのご飯代として、よろしくお願いします。