趣味のネットサーフィンが、いつのまにかお金が稼げる仕事に変わっていた話
「将来の夢はクリック発電」と言い張っていた知人がその後どうなったのかはつゆ知らず、私も負けず劣らず「週休4日で給料半分でいいから後は昼寝かネットサーフィンしていたい」と常々考えていました。
理想はそうだと思いつつ、社畜(としか形容できない労務環境)時代や、スタートアップでひとまず前にすすめるしかない時代、フリーランスでゆるふわしている時代などがあり、結論だけいえばわりと理想とは遠い生活をしていました。
ところがある日ふと気がついたのですが、サービスを作っては育て、売り、壊し、、といったことを繰り返しているうちに、いつの間にか仕事の大部分がネットサーフィンになっていました。
自分でも何を言っているのかわからないのですが、ここ一週間の仕事の3/4はネットサーフィンでした。
競合と呼ばれるサービスを調べたりするような少しまともなネットサーフィンもあれば、Twitterをするというとても大事な仕事、はたまたユーザーさんが書いてくれたブログを読んだり、サービスを紹介するような記事を書いたり、趣味の延長のような調べ物をしてWikipediaを巡ったり。
普段はそもそもSlack上でチャットして、たまにZoomかdiscordでボイスチャットしているだけのカンタンなお仕事だし、パソコンの前にいてネットサーフィンしつつたまにチャットで雑談していれば、何故かお金が稼げるようになっていました。
将来の夢って叶うものなんですね。
将来の夢を叶えるために出来るたった一つのこと
さて、ここからは少し真面目な話を書いてみようと思います。
私は何故かたまたま将来の夢を叶えていたらしいのですが、こうやって将来の夢が叶うことは運の要素しか無いと考えています。
私の場合は、インターネットが発達する時代にたまたま生きていて、インターネットがあればどこにいても出来る分野の仕事をたまたましていて、それでいて日々ネットサーフィンをしていてもそれがお金につながる職種であり、かつ、そのことに対して誰も何も言わないという状況に、たまたまなっていました。
多分これは10年前では実現不可能な状況で、10年後でも難しいかもしれないなと感じています。
とても当たり前ですが、人が考えていることは日に日に変わっていきます。そもそも今の私が「週休4日で給料半分でいい」といった夢を持ち続けていたわけもなく、実際は「週休5日で給料それなり」くらいの生活をしてみた結果、まあ暇だし遊ぶ相手も少ないし大して楽しくもないから週休2-3日くらいでいいやとなったりしています。
お金についても、かつてはアーリーリタイアのようなものに憧れもありましたが、もはや暇には勝てないのと、日々の生活に使うコストがどの程度かも把握できたこともあり、アーリーリタイアせずにゆるゆる新しいことにトライしている方が、結果的に楽しく過ごせるなとも思っています。
としたときに、かつて考えていた夢のようなものはもはや忘れ去られていて、それでも楽しく過ごせる何かは実はそこにあったりして、HUNTER×HUNTERのジンさんのいう「大切なものはほしいものより先に来た」って感じがとてもしっくり来るなあと思います。
たまたま時代が過去の自分の夢と交わったときに「それが叶う」だけであって、それ以上も以下でも無いなんてことを考えると、「夢の実現は自分の力だけでは出来なくて、ただ時代に身を任せるしか無い」のだと思います。
この単純な事実をもっと昔に知ることができれば、もっと気楽に生きれたんだろうなと、夢を持つことを強制された過去の自分を振り返って思ったりします。
自分の努力だけで出来ることなんて、たかが知れてるんですよ。それを「努力すれば夢は叶う」みたいな言葉を刷り込み、錯覚させてきた過去の大人たちは、本当に努力だけで何かを手に入れたんでしょうか。
それくらい、「時代の流れ」というものは私たちには変えられることが無いほど大きいのだと思っています。
「夢を持つのは素敵なことだ」みたいな言説を否定する気はありませんが、別にそんなものはなくても良いし、それが変わろうが忘れ去られようが何も問題もないし、とはいえふと振り返ると「それが叶っていること」があったりするので、暇つぶしや思い出を語る観点だけを切り取れば、適当な夢を語っておくことも、酒のつまみ程度に良いことなのではと思っています。
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