こどもの頃のはなし。
最近、食あたりに効くということで購入した市販薬を飲んだ。
これまでずっと記憶の棚の端っこにしまっていたけれど、確かにそこに整頓してある、とっても覚えている味がした。
箱の表示を見ると、バニラ味と書いてある。
この時、ああ、こどもの頃苦手だったお医者さんでもらう粉薬は、バニラ味だったんだなと知った。あんなに苦くて好きじゃなかったのに、まさかみんな大好きなバニラ味。まったく気づかなかったな。
とっても苦いし、粉を口に入れるのも飲み込むのも大変だし。
小学生になって、お医者さんが「錠剤をもう飲めるならそっちで出せるけど、、」と言ったとき、私はそれ知ってたら粉薬なんて一切飲まなかったよ?!っていうくらい苦手だったのを覚えている。
もう、早く言ってよー。
ドトールでエッセイ執筆中の今もお腹がすごく痛くなったのでまたこの市販薬を飲んだ。
大学生になっても粉薬はまだ苦くって、苦手だ。
口いっぱいに含んだ粉をアイスティーでかき込むと甘いミルクティーの味になった。
こどもの頃に知りたかったかもしれない。
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