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#6 『民族』〜武士の進化〜

『ホモ・サピエンス(人間)とは、
どうゆう生物ですか?』
と宇宙人に聞かれた時、
あなたならどう答えるだろう?

きっと答えに困るはずだ。

それほど
私たちホモ・サピエンスは
多様性にとんだ生物である。

だが、
前回の記事にも書いた通り
遺伝子的な多様性はむしろ少ない。

では、
なぜこんなにも多様な生態をもつのか、、

それは、
『民族』が多様であるからだ。

民族とは、

『言語』

『文化』

『信仰』

などを共有する集団の事である。

(西アフリカの断崖に暮らすドゴン族。)


世界には数えきれないほどの民族が存在し、
様々な言語、文化、信仰を持ち、
まるで別の生物のように暮らしている。

さらに、
グローバル化社会や情報化社会の
到来によって、
個人が言語、文化、信仰を選ぶ時代に入り、
その複雑さは増しているようだ。

南アフリカには、
10万年以上前から
その後何万年にもわたり
人々が生活をしていた洞窟群がある。

これらの遺跡からは、
オーカー(酸化鉄)という
現在でも絵の具の材料などに
使われる顔料が発掘されていて、

何万年も使用され続けていた事が
地層からわかっている。

なぜ、
このような移住食に関係のないものが
彼らにとって重要な物だったのか?

そのヒントは、
世界各地でおこなわれている
儀式に隠されていた。

ホモ・サピエンスには
集団がひとつになり
儀式をおこなうという習性があるが、
(祭りやパーティーなども含む。)

その時に、
非日常的な空間を演出してくれる
最良のアイテムが『化粧』なのだ。

おそらく当時の人々も
オーカーが色を塗る道具として
使える事を知り、

体に塗ったりして遊んでいるうちに、

神聖な儀式をおこなう時にも
使われるようになったのだろう。

やがてそれは伝統になり
後世へと受け継がれ、
民族の個性になっていく。。

その後、
化粧という文化は
集団が枝分かれしていくなかで、
実に個性豊かな物へと発展した。

これと同じように
言語、文化、信仰も、
進化と融合を繰り返しながら
各地へと枝分かれするなかで、
それぞれ異なる性質をもつように
なっていったのである。。


みなさんは、意識せずとも
所属する民族の個性や価値観から
大きな影響を受けている。

思い返してみよう。

何気なくおこなってきた行事、

何気なくおこなってきた信仰、

何気なく触れてきた文化、

これらの経験を通して
あなたという人間は形成されているはずだ。

つまり、
『民族』=『自分』でもあり、
その歴史を学ぶという事は
自分を学ぶ事でもあるのだ。。

この『武士の進化シリーズ』は
武士の進化を通して、
日本の歴史や文化、精神性を
学べる仕組みとなっております。

どうぞ、
あなたの自分学習に
ご役立てください。

次回
#7 『君の名は。』

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