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オジイと孫のネアリカ

【キャベツシリーズネアリカ4枚目】

まず、ネアリカ(Nierika)とは。

簡単に説明すると、ネアリカはメキシコの先住民「ウイチョル族」の伝統的なアートである。蜜蝋を塗った板に、毛糸を並べて貼り付けていく。

ウイチョル族のシャーマンは、巡礼に出て、幻覚剤であるサボテンを取りに行く。断食をして空っぽのおなかに、幻覚サボテンを摂り入れる。(ものすごく不味いらしい)

それによって見えたビジョン(幻覚)を毛糸で表現していく。だからこれは、宗教儀式であり、精霊や神からのメッセージのようなものだ。

本来のネアリカはこういうもので、「この世とあの世をむすぶトンネル」とも言われているらしい。だからネアリカを作るときは、できるだけ計画せずに、うまく作ろうとか、やり直そうとか、そういう自分の自我を捨てて、作ると良い。


私が原作・脚本を描いたド素人映画「きゃべつのものがたり」で、主人公とおじいちゃん役を引き受けてくれた2人の友人。


この絵は、サイゼリヤで3人で会議をしていたときに撮った写真を、ネアリカにした。優しく頭を撫でる姿にほっこりした。(私が要求したのだけど)


奇抜な色使いでほっこりした絵を描くアンリ・マティスを参考にした。絵の知識はあんまりないから、ググったり、図書館で本を借りたりしながら。マティスの描く絵の色合いにとても感動した。


少ない色で補色を入れることでより鮮やかにした。優しい絵だから、パステルで書こうと思ったけど、その逆のビビットカラーで挑戦した。

物語の旅から帰ってきた主人公つたろーと、迎え入れるおじいちゃん。どんな会話をしているように見えますか?2人の表情から、物語を想像してくれると嬉しいです☺️



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