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マレーシアでもっとも美しい島⑦船が来ません


「この映像を撮った時の筆者の感情を述べよ。」


ブブー!
正解率は2.7パーセントでした。

「本当にわたし、帰れるの?」
「暑すぎてフラフラする。熱中症になりそう。」
「おしっこ行ってる間に船が来たらどうしよう。」

でした。

早朝からソワソワ。行きのフェリーがここに止まらなかったから、本当に帰りのフェリーがここに船が来るのか怪しかったのだ。

何度もホテルのオーナーや、船乗りに、予約完了書を見せた。「ペランギ桟橋 (ロングビーチ/パシール・パンジャン沿い)ここで合ってるよ。」

その言葉を信じ、11時のフェリーを待っていた。

10分前。ソワソワ。

3分前。ドキドキ!

1分前。「あーもう!絶対来ねえだろうが!」

ここはマレーシアなので、時間通りに来る保証はない。しかし、痺れを切らしたわたしは、近くのレストランのオーナーに、お得意の泣き顔で伝えた。

「フェリーが来ない。見て。ペランギ桟橋って書いてあるでしょ?ここに船が来るはずなのに。」

オーナーは、どうやらフェリー関係者と知り合いらしく、電話をしてくれた。

「ここに座って待ってろ。問題ない。」

11時15分。ソワソワソワソワ。

もうやだー。私は予約のとおりに来たのに。ここがいちばん便利な場所だと思うんだけど。

団体客は、向こうの大きな桟橋を使うのが主流なのだ。個人のオンライン予約など、いちいち把握していないのだろうか。

あたりをうろうろしながら待っていると、大きなバギーが迎えに来た。おぉ、これこれ。みんなが乗ってたやつだ。私は英語がさっぱり聞き取れないので、ホテルのフロント係が同乗してくれた。

行きのフェリーを彷彿とさせる、すさまじい揺れに耐えながら、10分ほどで行きと同じ桟橋に着いた。この凸凹の坂道を歩いたんだなぁ。

フェリーの船乗りと、乗客全員の視線が、わたしに集まった。わたしが遅刻したみたいじゃんか…結果的にそうなんだけど。

わたしはもう一度言った。
「ここじゃなくって、ペランギ桟橋で予約したの。ほら、書いてある。」

「そんなこと知らん!帰るぞ!」

なんだか、初めから最後まで、うまくいかなかったヘンテコなレダン島弾丸旅でした!


あー!それでもおもしろかった!
きっと忘れないんだろうなと思う✨


このあと、波乱の国境越え(笑)   

クアラルンプール(大都会)から
シンガポール(大都会)で
こんなに泣きべそかくとは思わなかった…

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