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髑髏背負う母一人(詩)

夜霧に彷徨う常夜燈

生ぬるい息が巻きつく

石積みを対岸に覚え

柳の根元にほむら一つ

髑髏背負う母一人

泡音ばかりで波は無く

陰が陽に替わる時

朽木の奥から虹が出て

祝いの宴で能が来る

蝶々が優しく面影を切る

ダム湖のうねりで覚醒す

湖面に泳ぐ能面一つ

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