蛙の沈黙する田んぼ(詩)
蛙の沈黙する田んぼ
顔のわからない地蔵に一滴
ミイラのカタツムリを運ぶ蟻
トンビは声ばかりで姿なく
畔では風車がなびく
麦わら帽子は一足早く
身体中のキノコをむしり取り
滑りとした空気に明るさを耐える
蛙の大群はこちらを睨み
露の波紋が聞こえるばかり
蛙の沈黙する田んぼ
顔のわからない地蔵に一滴
ミイラのカタツムリを運ぶ蟻
トンビは声ばかりで姿なく
畔では風車がなびく
麦わら帽子は一足早く
身体中のキノコをむしり取り
滑りとした空気に明るさを耐える
蛙の大群はこちらを睨み
露の波紋が聞こえるばかり