自分に絶望しないためにわたしはイベントを走る|プロジェクトセカイ カラフルステージ!
はじめに
2023年3月。私は所属するユニットの演劇公演の稽古と、仕事の激務に追われていました。公演まで時間も無く、稽古も頻繁に入っており、演劇と仕事を何とか両立させるので精一杯な期間でした。
そんな3月中旬。演劇公演の本番直前、3月11日(土)~3月19日(日)に、プロジェクトセカイ カラフルステージ!(以下プロセカ)で私が推しているキャラクターのメインストーリーイベントが開催されていました。「バナーイベント」と呼ばれ、バナーに描かれているキャラクターがメインとなるストーリーが展開され、リズムゲームでポイントを稼ぐとストーリーが解放されたり、ランキング称号が貰えるというイベントです。
私は推しのイベントはこのランキング称号を得るべく毎回イベントに参加していました。
ところが、この時のイベントは演劇公演の直前開催。どうしても時間を作ることができなかった私は、イベントに参加しないという選択をせざる終えませんでした。
この記事は、イベントに参加できなかった私が自分に絶望し、最新の推しイベントでその絶望を癒したお話です。
時間があるなとか、暇だなとか、ちょっと興味があるな、くらいの方は読んでいただければ幸いです。(演劇とプロセカのお話があります)
わたしと初音ミクさんのこと
みなさんは、初音ミクさんをご存じでしょうか。
VOCALOIDとして様々なクリエーターさんの楽曲を歌い、アーティストや歌舞伎などともコラボレーションしている歌姫です。
私がミクさんと出逢ったのは、2007年末頃のことでした。丁度、地元富山に戻ってくる前くらいで、派遣先の会社とも契約を終了し、引っ越しの準備をし始めた頃でした。富山に戻ってきてからもしばらく就職活動をしていたので、時間があった時期でした。ミクさんがデビュー(発売)したのが2007年8月31日で、話題になった楽曲が投稿され、注目され始めたのが2007年末頃だったので、割と古参老害な感じです。
例にももれず私がミクさんを知ったのはこの2曲からです。ネットの記事か何かで紹介されているのを目にして、見てみようかな、と思ったのがきっかけだったような気がします。
それからランキングに入った楽曲を聴いたり、新着をかたっぱしから回ったりして、2015年か2016年くらいまでは割とミクさんの曲を聴く時間がありました。
そんなミクさんのゲームは、プロセカ以前にも、リズムゲームとして『Project DIVA』シリーズや、『Project mirai』シリーズがありました。私の好きな楽曲も沢山収録されるということで、買ってプレイしたのもいくつかあります。リズムゲームは好きだけれど、本当にプレイが下手で、ちょっとずつ練習して出来るようになる、という繰り返しでした。
そして、新しいミクさんのリズムゲームがリリースされるということで、プロセカも事前登録をして待つ態勢でした。
私がよく聴いていた時期の楽曲も収録されるという楽しみもありましたし、知っているボカロPの方々の新曲も聴けるということで、久しぶりにボカロ曲をよく聴く環境に身を置けるようになりました。
プロセカは、ミクさんたちが登場するけれど、あくまでもミクさんたちはサポートする立場で、メインは現実世界で生きるキャラクターたちでした。最初はミクさんたち贔屓になるんだろうな~と思っていたのですが、公開されたストーリーを読んでいくうちに、キャラクターたちやストーリーが好きになっていきました。
決定打は「お芝居のことガチじゃないか?」と感じたストーリー
プロセカには、ユニットが5つあります。その中のひとつが、ショーをやっているワンダーランズ×ショウタイム(以下、ワンダショ)というユニットです。テーマパーク内のステージでショーをやっており、それぞれの持つ夢を叶えるために進んでいます。
私は「ショー」と「ストレートプレイの演劇」は違うものだと思っており、ワンダショの演っている「ショー」にはあまり興味がわかないかな、という印象でした。ミュージカルやショーは好んで観ないので、ゲームくらいは、お芝居から離れて違うユニットを推していこうかなとも思っていました。そのため、最初のメインストーリーの段階では、誰を推そうとかは思っていませんでした。
その後、満遍なく各ユニットのストーリーを読んだり、イベントストーリーを読んだりしていました。そして「ストーリーの演劇やお芝居に関係する部分って、ガチやん」と思ったのがこのイベントストーリーでした。
画面中央に映っているのが、青柳冬弥くんというキャラクターです。
音楽イベントを中心に活動している、ビビッド・バット・スクワット(通称ビビバス)というユニットのキャラクターです。この冬弥くんのイベントストーリーに、ワンダショの演出家である、神代類(かみしろ るい)というキャラクターが出てきます。
演出が不在になってしまった結婚式のサプライズショーで、代打の演出としてショーをつくるのです。
演出って、どういうことをするのかイマイチ言語化が難しいと思っています。それを、ストーリーを通して私には腑に落ちる伝え方をしてくれました。(「第4話 25:23 演出家の采配」~)
その時に「このストーリー、物凄くお芝居に精通している方が書いているか、取材されたりしているのでは…」と思いました。今思えば、そういった現場でお仕事をされている方々がつくっているのだから、そもそもお芝居について詳しいのは当たり前の話なのですが、その時はそれが抜け落ちていたんだろうと思います。
そして、このイベントの次に開催されたのが、天馬司バナーである、「ワンダーマジカルショウタイム!」だったのです。
ストーリーが良い、うん、イベント走ろう
プロセカにはキャラクターがたくさんいます。そのキャラ1人1人にスポットを当て、イベントストーリーは進んで行きます。そのため、この「ワンダーマジカルショウタイム!」が、天馬司初めてのバナーイベントでした。(プロセカ稼働から約9カ月後のことです)
その直前のイベントで、お芝居に対する描写がガチだと感じた私は、次のこのイベントにも期待をしていました。
ワンダショがショーをしているテーマパーク「フェニックスワンダーランド」(以下フェニラン)。ワンダショメンバーのひとり、鳳(おおとり)えむちゃんはそのフェニランを経営する鳳グループの一族であり、兄達が経営をしています。
集客が思わしくないフェニランは、若者向けにリニューアルを計ろうとしており、その方法以外に何かないのか、ワンダショのメンバーたちは自分たちができること、ショーで何とかしようと動き出します。
天馬司バナーイベントといいつつ、これまでのワンダショの総括といった印象が強いストーリーでしたが、そのショーにとても感情移入できたのが大きく、「イベントもちゃんと走ろう」と思いました。
この辺りで、何となく天馬司のことも好きになってきていたので、バナーが来たらイベントを走ろう、という気持ちは150%くらいありました。
私だけなのか、オタク特有の物なのか、「ストーリーが良い!うんイベント走ろう!」という謎の思考が生まれます。そして、このイベントでは3000位内に入ることができ、イベント称号を狙って取りに行った初めてのイベントになりました。(ストーリーのショーのシーンはガチ泣きしました)
私はスターにはなれないけれど、
天馬司はスターになる男だ
この『まばゆい光のステージで』というイベントの前には天馬司を推していた私。ストーリーの積み重ねって凄いですね。それまでも薄々思っていましたが、天馬司は凄い役者(天馬曰く、スター)になるんだろうな、という可能性を感じていました。
その可能性の説得力を強く感じたのが、このイベントです。
お芝居を始めるといくつか壁にぶち当たる、と私は思っています。段階は色々ありますが、初心者であれば
◎大きな声がでない
◎感情を出すことができない
というところでつまづく人が多い印象です。
その次のステップになると、
◎大人のお芝居ができない(大きなお芝居しかできない)
◎自分とかけ離れている役を演じるのが難しい
◎自分ではお芝居を変えているのにお芝居が変わらない
◎台詞を説明しようとするお芝居になってします
などかなと思います。
この『まばゆい光のステージで』は、
◎大人のお芝居ができない(大きなお芝居しかできない)
◎自分とかけ離れている役を演じるのが難しい
という部分をフューチャーしているのかなと思います。
個人的な感覚としては、演劇中級者以上かなと思います。
「大人のお芝居」というのは、リアル寄り、ナチュラルな自然体の演技という風に私は思っています。わかりやすいお芝居ではなく、自然な、静かな演劇と言われるような繊細なお芝居のこととして私は捉えています。
若い時は、パワー全開!というような感情をたくさん外に出して表現するお芝居がフィットすると思うのですが、人によっては、年齢を重ねるとそのお芝居がフィットしなくなる場合はあると思っています。だから、演劇を長く続けるのならば、私は年齢を重ねたどこかのタイミングで、大人のお芝居もできるようになっていった方がより演劇を面白く感じられると思っています。
今まで、わかりやすい感情表現、パワー系のお芝居を演っていた天馬司が、ストーリー中の『ピアノ弾きのトルペ』の主人公、トルペを通して、大人のお芝居、繊細なお芝居や自分とは真逆の役作りに挑戦するというお話です。
どうやって役にアプローチするか、という部分も丁寧に描かれています。
これを見た時に、本当にお芝居に対して丁寧にストーリーをつくっているんだなと感動しました。そして、お芝居をつくったことがある人に対しては、そうだよね、という部分が共感を呼び、お芝居を知らない人にも、お芝居を通してどんな体験や経験、つくりかたをしていくかというのがわかるなと思いました。(役作りがわからないという方は「第3話 17:44 役の相性」をぜひ見てください。本当にわかりやすく説明していると私は思っています。)
私は20代、劇団の研究生時代に大人のお芝居にシフトしていったように思います。難しい台本になればなるほど、台本を読むこと、役作りをしていくことなどやることがたくさんになり、難易度もあがります。その過程でどうやって自分は役をつくって行くのか、台本を読めばいいのかを学んでいったのだと思います。それは、それだけの時間や環境があったからこそできたことかもしれません。趣味でやっている中では、そういった環境などをつくることが難しいかもしれません。それでも、お芝居がうまくなりたい、学びたいと思う人が居るなら、私はワンダショのストーリーを最初から読んでほしいと思っています。
もう演劇を辞めようと思った瞬間
演劇を辞めようと思ったことは、1度や2度ではありません。辞める理由がある節目も何度かありましたし、環境の変化もありました。それでも結局辞められなくてここまで来てしまいました。流石にこの年齢まで続けていると、自分から辞めるよりも、どうしても演劇を辞めざるおえない状況になる可能性が高いなと思っています。だから、自分から辞めるという選択肢をわざわざ選ばなくてもいいだろうなと思っています。
けれども、そんな今の状況でも、演劇を辞めたいと思った瞬間がありました。
それが今年の3月に天馬司バナーのイベントを走れなかった時です。
どこかで聞いた言葉で、
「自分の趣味、やりたいことが仕事によって出来なくなった時、それが仕事を辞める(あるいは転職する)タイミングだ」
というのがありました。
この言葉を聴いてから、私はこの言葉を心にとめて過ごしてきました。
仕事の残業や休日出勤で演劇の稽古にいけない、余裕が無くなる、そうなったら私は今の仕事を辞めようと思っています。今年の3月はその状況に結構近くて、転職してもという気持ちもありました。結局仕事は何とかなったので、今も同じ職場で働いています。
基本的に私は演劇が優先の生活をしています。演劇をするために仕事を調整する、家のことを済ませる、などです。けれども、この3月の時期は、瞬間的にこのイベントを走ることの優先順位が高くなっていました。
1年に1回くらいしかない天馬司のバナーイベント。この時のために、私は1年位かけて準備していました。イベントを走るアイテムをためたり、ガシャをひくためにクリスタルをためたりしていました。
演劇も1年に1回くらいの公演、今年はもっと間隔があいて、2年に1回の公演イベントです。それと同じくらい、私はプロセカのストーリーに支えられていたし、そのお陰で演劇を頑張ろうと思ったりもしています。その、頑張ろうと思えるコンテンツに対して私が頑張れないというのがとても辛く感じました。
そんな、私が大好きな、頑張りたいと思うことに対して、頑張れるチャンスも無いというのがとても悔しくて、それができないなら演劇をやめてもいいかもしれないと思った瞬間があったのです。仕事も演劇も推しのイベントも両立できない自分に絶望しました。
思いをとどまったのは
『天の果てのフェニックスへ』の
イベントストーリーだった
自分が絶望したのがイベントを走れなかったという理由なら、その絶望を思いとどまったのは、イベントストーリーでした。
3月の公演を終えて、何とかイベントストーリーを読むことができました。
読むまで辛かったのですが、多少緊張しながらも読み始めました。
テーマパーク、フェニランのメインステージとなるフェニックスステージ。そのステージで合同公演を行うことに。キャストはオーディションで選ばれることになるのだが、フェニランのトップ役者のお芝居に自分の実力との違いを感じる司。『ピアノ弾きのトルペ』の時の役作りや仲間の助けを参考に役に向き合っていく。
「理屈で役を演じることが苦手、一方で直感的に把握することには長けている。」自分のお芝居のスタイルをトルペを演じる中で把握し、それを活かして今回もお芝居をつくっていく。
けれども、大事なシーンでもう一歩深いところに届くことができない。
何かヒントになればと、あこがれの人である天満(あまみ)の出演する舞台を見に行く司。そこで「自分の身の程を知った上で天満がどれだけ遠い存在かを知るが、目を背けず、何よりほしいものを手に入れることができない自分が非力という感情」を体験する。この時演じる役、リオと同じ気持ちを体験して、自分のお芝居に落とし込む。(「第7話 1:13:11 届かない。だから」~オーディションまで)
このシーンは何度見ても泣くし、これほど自分は懸命にお芝居に向かい合っているのか、ということを突き付けられる。
3月の公演を終えて私はこのシーンを見てそのことを突き付けられた。
自分は全力でお芝居をやってきたのか、司くんのように泣くほど悔しい思いをしても自分の芝居を良くしようと前に進んだのか。
そんなお芝居ができなかった自分が悲しく、悔しく、司くんに顔向けができないくらいではなかったのか。
そして、私は公演前にこのストーリーを読まなくて本当に良かったと思っていました。きっと公演前にこのストーリーを読んでいたら、自分の力の無さに、至らなさに、舞台に立つことができなかったと思ったから。
まだ終わってはいけない。
司くんに顔向けができないようなお芝居しかできていない自分が、ここで、勝手に、お芝居を辞めてしまうことはできない。
だから、もうちょっと、せめて、自分を責めることがないくらいにお芝居をすることができるくらいになるまでは。
また最初から始めればいい
『天の果てのフェニックスへ』から約8ヵ月。天馬司バナーイベント『君が主役の物語を』が開催されました。前回イベントを走れなかったので、アイテムやクリスタルはまあまあ揃っていました。できるだけ気負わずイベランをしようと思いました。
役者さんには色々なタイプが居て、主役をやるタイプと脇役をやるタイプが居ます。私は割と主役や準主役をやることが多く、脇役をやることはほとんどありませんでした。
主役は新人、脇役をベテランを固める、というのはよく言われます。主役は最初から最後まで台詞から感情や意図、動機を掴みやすいので、演劇歴が浅くても演じやすい。逆に脇役は断片的な情報しかないことが多くて難しいというような感じだと思っています。
司くんは前者のタイプで、主役や準主役をやってきました。そんな司くんが初めて脇役に挑戦する、というストーリーです。
台詞が少ない役、情報量が少ない場合、どうやって役作りをしていくかというのがフューチャーされます。イベントストーリーにしては多分めちゃくちゃ地味な話なのですが、個人的にはとても学びのあるストーリーだと思います。ゲストキャラクターで登場する、獏野さんのお芝居もとても勉強になるので注目してほしいです。
前回のイベントストーリーで打ちのめされた私は、このストーリーでまた最初から始めればいい、という気持ちになりました。地味だけれど、こういった積み重ねでしか上達していかないと思うし、どれだけお芝居に取り組んだとしても、結果お芝居全体を見ることができなければ「役が浮いてしまう」ということにもなってしまう。本当にお芝居をやっているとそんなことばかりで、自分が納得できる瞬間なんてやってこないんじゃないかって思います。それでも、お芝居は楽しくて、辞められないんだって思うのです。
無事にイベントランキングも1500位を取ることができて、前回イベントを走れなかったところも癒すことができました。ようやく私の気持ちを落ち着けることができたなと思いました。
私がイベントを走るのは、称号がほしい、ということもあるけれど、自分で決めた目標のために自分が後悔しないように頑張る機会だからです。
大人になると頑張ることがどんどん少なくなります。頑張り方を忘れてしまうんじゃないかと思うのです。本当に頑張らなくてはいけないとき、頑張り方を忘れてしまって頑張れないというのが自分にとってはとても悲しいことだと思っています。
だから、今年の3月は、ずっと前から自分が決めていたことができなかったということに絶望したし、挑むチャンスすらもつくることができなかったことにも絶望したのです。それが、自分が好きな演劇が原因だった時、本当に自分は演劇が好きで、演劇が必要なのかなという疑問にもつながったのもあるかもしれません。好きなことの狭間で、より自分が大切なことってなんだろう、と考える機会が来てしまったのです。
また数か月後にあるであろう天馬司バナーも走ろうと思うし、その時にまた自信をもってイベントストーリーを読むためにも、自分も頑張ろうと心から思えました。本当にありがとう、天馬司。ありがとう、プロセカ。
ここまで長々とお時間を使って読んでいただいてありがとうございました。2024年はどんな活動をしていくかまだおぼろげですが、楽しんでもらえるものをつくれたらいいなと思っています。もしよかったらまた私のお芝居も見てください。
おススメのストーリー
ワンダショには、他にも役者や演出家がいます。彼らの物語もささる人が居ると思います。私のおススメのストーリーもご紹介しますので、気になる方はぜひ見てみて下さい。
ワンダショの演出家、神代類(かみしろ るい)くんがメインのストーリー。
メンバーそれぞれが自分の夢に向かって進んで行くとしたら、いつかこのメンバーがバラバラになってしまう。でも本当にバラバラにならなければ夢を叶えられないのか。このワンダーランズ×ショウタイムで夢を追うことはできないのか。そんな想いを叶える方法を考え始めた類くんの物語。
ワンダショの役者であり、歌姫でもある草薙寧々(くさなぎ ねね)ちゃんのメインストーリー。司くんがリト役に挑んでいた時、寧々ちゃんは臆病なカナリヤ役に挑んでいました。
私はこのイベストで、長年思っていた「なぜミュージカルで突然歌が入ってきた時に私は違和感を感じていたのか」という問題が解決したと思いました。お芝居の中に歌を溶け込ませること、先入観でお芝居をしているのではないかということ。特に後者はガチガチに頭が固いととらわれてしまうことが多い点です。「こういう役だからこう演じなければいけない」というのは、本当にどの瞬間にもひょっこり現れます。それを利用して演出に生かす事もあるけれど、そうでなければ役者にとっては取り除くのが難しい問題だと思います。
そんなお芝居初心者~中級者くらいに起こりそうなことを、とても丁寧に描いてくれたイベントストーリーです。
それぞれの夢のために一歩を踏み出し始めた予感を感じるワンダショのメンバー。いつかはバラバラになる、別れが来る、ということを理解していても気持ちがついてくるかは別の話。
鳳えむ(おおとり えむ)は、おじいちゃんがつくったフェニックスワンダーランドを笑顔でいっぱいにするのが夢。そのためには、いつかフェニランから出ていく他のメンバーと別れなければならない。他のメンバーの旅立ちを笑顔で見送るために自分の気持ちを整理しようとするが、兄達の言葉でえむもまた一歩を踏み出す。
ここまでワンダショを追いかけてきたなら、涙をとめることができないストーリー。
えむちゃんは役者、というよりはスタッフや経営者としての目線をこれから増やしていくのかなと思っています。フェニランの経営者一族だしね。最新のイベント『君が主役の物語を』では、舞台部や制作の現場も見学させてもらっていたようなので、この後のイベントで裏方の様子もわかるストーリーが来てくれたら嬉しいです。
サポートいただいた分は全てお芝居をつくる何かになります。 一緒にお芝居をつくってくださったら嬉しいです。