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ポートフォリオの10箇条的な

もう先月のことですが、新型コロナウイルスの影響でニューヨークADC賞の授賞式がオンラインになり、同時にレクチャーやセミナーなども開催されていました。その中にアメリカのクリエイティブ・ディレクター(Ross Chowles)によるポートフォリオの10箇条的なレクチャーがありましたので、参加してみました。事前に予約しておいて、当日はZoomです。参加者は200人前後でした。

内容的にはそれほどおおっ!と驚くような新しいことはなかったように思いましたが、せっかくなので紹介しておきます。

クリエイティブ・ディレクターといっても人それぞれで、当然ながらみな意見は違いますよという前提でThe 10 golden rules for a great portfolioです。

1. 今の時代ポートフォリオと言ったら、Web/mobileのことです。

ポートフォリオは永遠です。アップデートしつづけましょう。特に世界がフリーランス方向に向かっている今、それが大事です。紙のポートフォリオ?渡して置いてこれるポートフォリオを印刷するのは良いですね。ダウンロード用のPDFも作りましょう。

そして独自な形式のポートフォリオサイトを作るのではなく、すでにあるサービスを利用しましょう。

として挙げられていたのは、WIX、GoDaddy、JIMDO、SQUARESPACE、Hibu、WordPressでした。アメリカだとSQUARESPACEを使っている人が増えているような。

2. 第一印象が非常に大事です。

トップページにはチマチマとした作品のサムネールを載せるのではなく、自分自身のプロフィール写真をドーンと載せましょう。写真家に撮ってもらわなくても、自分でクリエイティブに画像を作ればいいです。

これは、日本のイラストレーターだとやってる人は少ないかもしれないですね。本人が最初に前面に出てくるわけですが。Ross Chowles氏のサイトを参考にどうぞ。

この人とかも。

3. 自分が何者であるのか、どんなことをしたいのか明確に言いましょう。

どういうイラストレーターなのか、どんな仕事がしたいのか。

4. About meのところは本当に私についてを語りましょう。

イラストレーターの前にどんな人間なのか。得意なことは何か。より大きなストーリーを語りましょう。発注する人はあなたに仕事を依頼したいのであって、ポートフォリオに依頼したいのではありません。ポートフォリオはあくまであなたの可能性を示す窓にすぎないのです。

5. シンプルなロゴとアイコンで、ベストな仕事を一番に見せましょう。

6. 愚かなことをしないように。

誰が見ているのか意識して、読みにくい書体を使ったり、わかりにくい構成にしないように。ポートフォリオサイトは、「内容」と「デザイン」の2つの要素からなるので、それを意識してわかりやすく。

7. 幅広い作品を載せましょう。

8. それと絞られた鉄板作品を。

9. 細部に注意を払いましょう。

誤字脱字、良くない書体、統一感の無いデザイン、美意識の欠如、陳腐な言葉、語りすぎ、語らなすぎ、などに注意。

10. Passion Project

仕事以外でも、自分が情熱をもって取り組んでいるプロジェクトがあれば載せると良いでしょう。

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25年以上フリーランスのイラストレーターとして生きてきた経験から、考えていることや考えてきたたことを綴ります。海外の仕事のことや、ときには…

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