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イラストレーター・東京の仕事場から

25年以上フリーランスのイラストレーターとして生きてきた経験から、考えていることや考えてきたたことを綴ります。海外の仕事のことや、ときには仕事以外のことも、画像などを交えながら書…
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2019年10月の記事一覧

先日、青山ブックセンターのTさんからメールがありました。現在発売中のMONKEYという雑誌に僕の名前が載っているとのことでした。 MONKEYといえば、知っている人は知っていると思いますが、柴田元幸さん責任編集の、あの硬派な雑誌です。 僕はMONKEYの存在は知っていましたが、仕事で関わったことは今までありません。僕のようなイラストレーターが相手にされるような媒体ではないでしょう。 ちなみに最新号の表紙はこんな感じです。 青山ブックセンターのYさんが、最新号の雰囲気が

新・筆順辞典

だいぶ長いこと愛用しているiPhone用のアプリです。漢字の筆順てけっこうわからないので、当然このアプリが役に立ちますが、本を読んでいるとルビが振っていない漢字で読めないものがたまにあります。専門的な本だと全然ルビ無しというのがあるんですよね。漢和辞典で引くのはけっこう面倒ですから、そんなときにこのアプリの画面でその読めない漢字を書くと、すぐわかるので便利です。

【Photoshop】保存するだけで絵のメイキングが作れるスクリプト

よー清水さんの、このスクリプトです。 以前購入して便利だなーと思ってしばらく使っていたのですが、制作中の画像が巨大になると保存に時間がかかりすぎて、集中力が途切れるので外していました。最近またふと思い立って入れ直してみています。画像がそれほど大きくなければ非常にありがたいスクリプトです。メーキング動画などを作りたい人にはオススメです。 タイムラプス動画は、QuickTime Playerでも範囲を指定して画面収録ができるのですが、画像の位置を動かしたりしないようにとか、パ

鈴木成一×川名潤×水戸部功×長田年伸トーク・イベント

先日、「本」の明日・ブックデザインと出版の過去・現在・未来『アイデア』387号「現代日本のブックデザイン史 1996-2020」刊行記念のトーク・イベントに行ってきました。 登壇者は四人だったのですが、ほとんど鈴木成一さんへのインタビューみたいな感じになっていて、それはそれで非常に面白かったです。水戸部さんがおっしゃっていたのは、この手のイベントを企画して誰を呼ぼうかとなった際には、常に鈴木成一さんの名前が一番に挙がるのだけれど、実際に鈴木さんにオファーがあったことは無いと

ヘビの予想(チキュウズィン)

Adobe Frescoがリリースされたとのことで、さっそく使ってみました。 実はiPad proは持っているのですが、今までほとんど使ってきませんでした。たまにKindleで漫画を読むか、ピンボールのゲームをするかという程度でした。 なので、いざ使おうとすると、たいていバッテリーが0%です。仕方なく充電して、いざ使おうとすると、今度はApple Pencilの充電が0%です。仕方なく充電して、使おうとする頃にはもう何をしようとしていたのか思い出せなくなっており、使おうと

ニューヨークのアートディレクターがいま、日本のビジネスリーダーに伝えたいこと

という本を見かけてパラパラと読んでみました。アメリカのデザイン教育では、デザインとはクライアントの問題解決をすることなのに、日本のデザイン事務所は「見た目を良くする」という、全体の中の一部分だけをデザインと考えているようだということが書いてあって、それは全くもって僕が先日書いた自分にとってのイラストレーションにも通じるものと思った次第です。僕自身がアメリカで美術教育を受けたので当然といえば当然ですが。 僕はそれを日本のビジネスリーダーに伝えたいと思ったことはあるわけもないで

愛について

今日は愛について考察してみたいと思います。 授業でイラストレーション課題の講評を聞いていると、たまに「絵に愛が足りない」という言葉を耳にします。先生が受講生の絵を評して言うのですが、言わんとしていることはなんとなくわかるものの、僕自身はそういう言葉は使ったことがないです。なぜ使わないのか考えてみると、自分は自分の絵に対して愛が無いからだと思います。自分に無いものを人に有れとは言えません。