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イラストレーター・東京の仕事場から

25年以上フリーランスのイラストレーターとして生きてきた経験から、考えていることや考えてきたたことを綴ります。海外の仕事のことや、ときには仕事以外のことも、画像などを交えながら書… もっと読む
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2019年5月の記事一覧

ライフ-メイキング

最近は単行本装画の依頼もめっきり減ってしまいましたので、ライフの装画は久しぶりの仕事でした。 この絵、一般的な評価はどうなのか全くわかりませんが、少なくとも自分では気に入っているほうで、かなり楽しく描けましたし、編集の野村さんにも大変喜んでいただけたので、メイキングについて少し書いてみたいと思います。

セルフブランディング

僕がセルフブランディングとか言うのは非常に似つかわしくないのですが、この本はなかなか具体的で良かったのでオススメしておきます。 今後は、署名性のある仕事をしている人が生き残れる、とか言われると、というかこの手の本にはどれもそう書いてありますが、そう聞くと、いやいや、これからは匿名性、アノニマスが大事なのではないか?と全く逆のことを考えようとしてしまう天の邪鬼たる自分がいます。しかしそれは単に捻くれているだけで、全然根拠はありません(笑) ということで、素直になるほどなあと

Ronnie del Carmenのアニメーション講座

トンコハウス主催のRonnie del Carmenのアニメーション講座に行ってきました! 堤大介さんはホントに凄いなあ。作品が凄いのは当然のこと、特にあのプロデュース力というか組織力は僕のような一介のフリーランスイラストレーターには全く存在しない才能で、とにかく尊敬します。

AI37

今年も発送が忘れられていたAmerican Illustration 37の年鑑でしたが、催促したら届きました。 いつものように今回もすごく豪華な装丁で、めずらしくコデックス装です。これだけ分厚い年鑑だとコデックス装は見やすくてありがたいです。 ちなみに今回の年鑑、イラストレーション業界の男女間の賃金の不均衡を表現するために、ブックデザイナーが入選作品を男性と女性のセクションに分け、女性イラストレーターを後半にまとめたうえで、女性の作品だけ17%小さく印刷したといういわく

動物の擬人化についての考察

イラストレーションにおける動物の擬人化についてです。 実際のところ、擬人化した動物の絵を描いて仕事をしている人はかなり多いのではないでしょうか。 実は、僕は全くゼロというわけではないですが、ほとんど擬人化動物の絵は描いてきませんでした。なぜでしょう。たぶん難しいからだと思います。 現実の世界では、僕はどちらかというと人間が苦手で、動物が好きです。でもそれが絵の世界になると逆になり、なぜか動物はあまり描かず、人間を描くのが好きなのです。どうしてなのかは自分でもよく分析でき