映画館とクイーンズ・ギャンビット 週報017(2020/11/8週)


 タイミングが合ったので『魔女見習いを探して』を公開初日の夜に観に行った。本作に限らないが公開初日の作品が小さいスクリーンに端から追いやられていて、なかなか全部がまるっといくのは難しいのだなと感じた。スクリーンが小さいこともあって、チケットは早々に完売。ぎゅうぎゅうの座席はなんだか一体感があるような感じがして、それはそれでよかった。


 一体感があったいえば新文芸坐で行われた「北野武 バイオレント・サタデーナイト」に行ってきた。北野武の初期監督作品「その男、凶暴につき」「3-4×10月」「ソナチネ」を一晩で上映するオールナイトイベントだ。こちらも満員御礼でイベントが始まる少し前にはチケットが完売となった。観客の笑いがこぼれるシーンや緊張感で静まりかえるシーンがあり、こちらも客席に一体感を感じた。カッコいいレイアウトや冷淡な暴力シーンが次々とスクリーンに映し出され楽しい一晩だった。やっぱり映画はなるべく映画館で観ていたい。


 映画以外だとNetflixで配信しているシリーズ作品「クイーンズ・ギャンビット」がすこぶる面白い。孤児院に預けられた少女がチェスの才能を開花し、チェス界を舞台に活躍していく物語。チェス界のスター街道を駆け上がる主人公の姿が観ていて気持ちがいい。

 物語だけでなく、クラシックな雰囲気の衣装をはじめとした美術、それらを纏った主人公たちが美しい。観終えてしまうのが少し寂しい。

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