マイ・ピュア・レディ / 尾崎亜美 - 歌詞考察 -
1.はじめに
今回の歌詞考察動画は、尾崎亜美さんの「マイ・ピュア・レディ」です。
いつものように1970年代の後半の楽曲です。歌詞を読んでいただくとすぐにわかりますが、今まで私の歌詞考察では、主人公の女性があまり幸せな状況ではない、失恋や不倫を扱うのが多かったんですが、今回は恋に落ちる瞬間のピュアな女性心を描いています。
…と、本題に入る前に、私の過去の作品で「飛んでイスタンブール/庄野真代」がYouTubeで20万視聴を突破致しました！さらに上昇中です。この機会にぜひご覧下さい。
それではここから、尾崎亜美さんの「マイ・ピュア・レディ」です。
まずはいつも通り、私の作ったイメージビデオをご覧頂き、歌詞の流れと雰囲気を掴んでください。※note内での再生で画質が悪い時は、以下からYouTubeに飛んで頂き、YouTubeアプリで再生すると改善する場合があります(YouTubeのチャンネル登録といいね👍もよろしくお願い致します)
2.尾崎亜美
尾崎亜美さんの略歴をまとめてみました。
尾崎亜美さんは、日本のシンガーソングライター。夫はミュージシャンの小原礼さんです。
1976年、シングル「冥想」で東芝EMIよりデビューしました。
1977年、3rdシングル「マイ・ピュア・レディ」が資生堂のCMに採用されヒット、一躍注目を浴びます。
1978年、南沙織さんに「春の予感‐I've been mellow‐」（資生堂CM曲、東京音楽祭ゴールデンカナリー賞作詞賞受賞）、杏里さんに「オリビアを聴きながら」、髙橋真梨子さんに「あなたの空を翔びたい」等をそれぞれ提供しました。
1980年、レコード会社をキャニオン・レコード（現：ポニーキャニオン）に移籍。
1981年、デイヴィッド・フォスターの編曲・TOTOのメンバー参加により、ロサンゼルスで録音された『HOT BABY』、同じくデイヴィッド・フォスターの編曲により、彼が連れてきたマイケル・ランドウらの腕利きミュージシャンによる国内録音の『Air Kiss』など、この年に2枚のアルバムを発表しました。
1985年、アルバム『10番目のミュー』で第27回日本レコード大賞優秀アルバム賞受賞。また、″パピ″ という名前で日清焼きそばU.F.O.のCM曲「Wuper Dancing」を発表しています。
1988年、第9回日本作曲賞 優秀作曲者賞を受賞。
1989年、尾崎亜美としては一時休業を宣言。″桃姫″ という名前でシングル「桃源郷(PEACH PARADISE)からコンニチハ」（サントリーフルーツリキュール「ミス・ピーチ」CM曲）を発表。
1990年、活動を再開し、第1弾シングル「Endless Dream」を発表。また、1980年代にポニーキャニオンより発表されたオリジナルアルバムの再発売盤もリリースされました。
1992年には ″桃姫BAND″ を結成（メンバー：鈴木茂、佐藤準、松武秀樹、小原礼、今剛、富田素弘、山木秀夫）。同年、平松愛理、崎谷健次郎と共に“HIRA^O SAKI”というスペシャルユニットを結成。
1997年、東芝EMIに復帰。また、元サディスティック・ミカ・バンドのベーシスト小原礼と結婚します。
1998年、第5回日本プロ音楽録音大賞 ポップ・ロック部門大賞を「Joyful Joyful」（アルバム『SPECIAL』収録）で受賞。
2000年、鈴木茂、小原礼とユニット「The DELTA-WING」を結成。アルバム『THE DELTA-WING I』を発表。
2001年、デビュー25周年を迎え、それを記念に東芝EMI・ポニーキャニオンよりベスト・アルバムと、幅広い交友を示すように細野晴臣、高橋幸宏、大貫妙子、杏里、奥田民生、福山雅治、デーモン小暮閣下等をゲストに迎え制作されたアルバム『Amii-Phonic』（フォーライフレコード）を同時リリース。
2002年、宇崎竜童率いる新竜童組のメンバーとして曽根崎心中ROCKに参加。キーボードとお初役を担当する。
2004年、コロムビアミュージックエンタテインメント（現：日本コロムビア）に移籍し、アルバム『おもてなし。』を発表。
2005年には女子サッカーなでしこリーグのチームTEPCOマリーゼのオフィシャルソング「戦う翼」を発表しました。
2006年、デビュー30周年を迎える。記念アルバム『三重マル』を発表。
2007年、プロ並みの料理の腕前を生かし、料理本「尾崎亜美のうちごはん」を講談社より出版。
2009年、4月オフィシャルサイトオープンと同時にブログも開始。この年はセルフカバーアルバム、初期東芝EMI時代のアルバム5作、レコード会社跨りのベスト盤と提供曲集の発売等と、空前のCDリリースラッシュとなる。
2011年、デビュー35周年を迎える。NHK「ラジオ深夜便」の7月 - 9月「深夜便のうた」として「愛のはじまり」を制作、番組内で放送されるとともにシングルとして発売。
2012年、テイチクエンタテインメントへ移籍し、35周年記念アルバム『soup』を発表。
2013年、音楽と食のコラボレーション企画「しあわせな食卓」をホテルグリーンプラザ全国5カ所で開催。また2014年にかけてポニーキャニオン時代のアルバムのうちLPレコード盤で発売された13作品が紙ジャケで再発されました。
2016年、デビュー40周年を記念したベストアルバム『My Songs for You 尾崎亜美 40th Anniversary BEST』と、オリジナルアルバム『S-mile 40th Amii-versary』を発売。
2019年、Twitter(現𝕏)アカウント (@amii_ozaki) でツイートを開始(今も継続中)。この日からの累積日数や日々の様子などを投稿しています。
尾崎亜美さんは、50年近くにわたる音楽キャリアを通じて、日本の音楽シーンに大きな影響を与え続けています。シンガーソングライターとしての才能、作曲家としての功績、そして常に新しい挑戦を続ける姿勢は、多くのアーティストや音楽ファンから尊敬を集めています。
彼女の音楽は、時代を超えて多くの人々に愛され続けており、日本の音楽史に深く刻まれています。
▼尾崎亜美オフィシャルサイト
3. マイ・ピュア・レディ
「マイ・ピュア・レディ」は、1977年2月5日に発売された尾崎亜美さんの3枚目のシングルです。
「マイ・ピュア・レディ」は、小林麻美さんが出演した資生堂 ″スプレンス クリスタルデュウ″ のキャンペーン・ソングとして使用されました。演奏にはティン・パン・アレーのメンバーが参加しています。
オリコン・シングルチャートの最高位は4位を記録し、累計23万枚以上を売り上げる最大のヒットシングルとなりました。
4.歌詞考察
まずは歌詞全てをお読み下さい。映像にも歌詞テロップ付いています。
ちょっと走りすぎたかしら
風が吹いていったわ
やっぱり頭のうえは ブルースカイ
たった今 気づいたの
今日のあなたに似合ってる
いつもとおんなじ口笛
ああ 気持ちが動いてる
たった今 恋をしそう
ダイヤルしようかな
ポケットにラッキーコイン
ノートに書いた テレフォン・ナンバー
たった今 気づいたの
今日のわたしに似合ってる
ショーウィンドウにうつった街
ああ 気持ちが動いてる
たった今 恋をしそう ラララ・・・
たった今 気づいたの
今日のあなたに似合ってる
いつもとおんなじ口笛
ああ 気持ちが動いてる
たった今 恋をしそう
ああ 気持ちが動いてる
たった今 恋をしそう
この歌詞は、突然訪れる恋の予感や、恋に落ちる瞬間の心情を描いています。歌詞を追いながらポイントを深く考察してみましょう…。
♫ちょっと走りすぎたかしら / 風が吹いていったわ
この冒頭の行は、主人公の高揚した気持ちを表現しています。「走りすぎた」というのは、気持ちが先走っている状態を比喩的に表現しているのかもしれませんね。「風が吹いていった」は、その高揚感が一瞬和らいだことを示唆しているのかな？
♫やっぱり頭のうえは ブルースカイ
この行は、主人公の楽観的な心情を表しています。どんな状況でも、結局のところ空は青いという認識は、前向きな姿勢を象徴しているんだと思います。
♫たった今 気づいたの / 今日のあなたに似合ってる / いつもとおんなじ口笛
ここで主人公は、相手の日常的な姿に新たな魅力を見出しています。「たった今」という表現は、その気づきの瞬間性を強調しています。
♫ああ 気持ちが動いてる / たった今 恋をしそう
これらの行は、主人公の中で芽生えつつある恋心を直接的に表現していますね。「気持ちが動いてる」は感情の変化を、「恋をしそう」は恋に落ちる寸前の状態を表しています。キュンキュンした様子が伝わります。
♫ダイヤルしようかな / ポケットにラッキーコイン / ノートに書いた テレフォン・ナンバー
映像化する時に1番困った部分です。電話機がスマホだとこういう状況がありえないからです。
おまけにアドレス帳に相手の番号書いているなんて、スマホなら登録するだけですから、現代ではちょっとなさそうなシチュエーションですね。
さて、この部分は、相手に連絡を取ろうかどうか迷っている様子を描写しています。「ラッキーコイン」は、その決断に運を託したい気持ちを表しています。
♫たった今 気づいたの / 今日のわたしに似合ってる / ショーウィンドウにうつった街
ここでは、恋する自分自身への新たな気づきが描かれています。周囲の風景（ショーウィンドウにうつった街）も、恋する気持ちによって違って見えることを示唆しています。
♫ああ 気持ちが動いてる / たった今 恋をしそう / ラララ・・・
この繰り返しは、恋の感情が徐々に高まっていく様子を表現しています。「ラララ・・・」という部分は、言葉では表現しきれない幸福感や高揚感を表しているのでしょう。
最後の繰り返し部分…
歌詞の最後で前半の一部が繰り返されることで、この恋の予感が一過性のものではなく、持続していくことを示唆しています。
全体を通して、この歌詞は日常の中で突然訪れる恋の予感や、恋に落ちていく過程を、繊細かつ爽やかに描写しています。瞬間的な気づきや感情の変化、そして周囲の世界の見え方の変化などが、巧みに表現されています。
今まで私の歌詞考察では、恋愛モノだと失恋や不倫や、女性が後悔したり、そうでもなかったり…。いずれにしてもあまり幸せな状況ではありませんでした。
今回、恋に落ちる直前のシチュエーション、映像ではただ浮かれてる女が映ってるだけ…。でも笑えるって良いですよね？私も笑顔になりました。
5.今回の映像のAI使用箇所
今回は映像の中でのAI画像は少ない(1枚だけ)です。ダイヤル式の電話ボックスをAIに任せたら、当時の電話ボックスとは程遠いものが完成してしまいました。
ネットで資料画像を探して見ましたが、街中でのダイヤル式の公衆電話ボックスが見当たらない…。歌詞ではダイヤル、ラッキーコインのワードがあるし、スマホに置き換えたらこの部分が成り立たないです。
仕方なくAIには当時の女性らしき雰囲気の人を街中に立たせた画像を描いてもらい、その上に、割と近年の電話ボックス画像を手技で合成。更に70年代中期の10円玉専用のグリーンの公衆電話を、これまた手技で合成してみました。最後に顔をめいの顔に合成。街中のダイヤル式公衆電話近くに立つ女性の画像の完成です。
ただファッションがヒッピー風で70年代中期～後期とはイメージが違います。まあ、イメージなので気にしない気にしない…。あと、電話ボックスのドアが車道側に向いてるのは黙っててね。
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最後に本文とは関係ないですが私の心友「みさみさ(medibeauty)」をご紹介します。ここnoteでも定期的に記事を投稿しているのでぜひ読んでみてください。
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それを「医療と美容の架け橋」と称して、それを先導して行く企業“medibeauty”を立ち上げるべく日夜努力しています。分かりにくいテーマですが、医療ではカバー出来ない、人間本来の生きる力を引き出す美容的アプローチです。 これは医療関係にとどまらず、介護にも同じ事が行え、認知症予防、進行の抑制、生きがい、に繋がる事になります。 誰もがいずれ通る事になる病気や老化。誰しもが健康で生きる権利があります。少しでもそう言った方々にお手伝い出来るのが“medibeauty”です。 ここnoteでも定期的に記事を投稿しています。ぜひ読者になって応援していただければ幸いです。 過去記事も遡ってご覧いただけると幸いです🙇♀️ そしてmedibeauty関連のnote投稿記事のバックナンバーをマガジンにまとめました。以下からお読みいただけます。
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