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道普請

道普請(みちぶしん)

初めて聞いた時は
なぜか、大名行列の類か?なんて
勝手に思ってしまっていた

先週の週末
朝から
私が暮らしている地域の道普請


道普請とは
夏と秋の祭りの前に
神社や道周りの掃除をすること

昔からずっと続いているもので
昔から各家庭から
『一人役(いちにんやく)』
を出すそう
つまり、各家庭から1人
出ていくことらしい


草刈機や竹ぼうき
クマデ、どろみなどを持ち
各々に草刈りや落ち葉あつめなどを
みんなで行う

「集合は8時じゃけんど、みな7時半にはきて、しわしわしよるのぉ。」

開始時間の感覚を間違えないように要注意!

初めて夏の道普請に参加した時
裏のおばあちゃんが

「明日は8時から道普請のぉ。初めてじゃけん、一緒に行くか?声かけたるわだ。」

と、おばあちゃんがきたのが
なんと!7時15分。。。
急いで準備して向かうと
もう、たくさんの方が来て掃除していて
遅刻した気分に・・・

秋の道普請では
気合いを入れて
7時半前にはお宮へ行かないと、と
行ってみると
誰もいない・・・
日にちを間違えたのかと
思っていたら

「もう来とるんかぁ。寒いけんのぉ。8時前にくればええんよ。」

どうやら秋は寒いので
そんなに早くはないようです・・・

この時間感覚には要注意です(笑)

「おーい!こっちで一緒に草ひかんかぁ。」


神社へ行くと
地域の方が声をかけてくれ
どろみとかなかぎを持って
神社の境内周りの草引きを


「もう、サカキの花は終わりかけとるのぉ。」


「これはクチナシぞ。昔っから、道普請の時分に咲くのぉ。」


「ムクロジの花も咲いとらぁ。」

なんて
境内にある樹々のあれこれのお話を
聞くことができます


木頭へ移住して初めて
道普請という言葉を知りました

移住してから必ず
自分が暮らしている場所の道普請には
参加しています

道普請の目的を
自分なりに解釈をして
言葉にすると

・暮らしている人が使う道を暮らしているみんなで守り継いでいくため
・暮らしている人とコミュニケーションをとるため(見守りなどの要素含)
・お祭りに向けての準備(道や宮の)をするため
・色々なことが引き継がれる場所(異世代間も含む)

なのかなぁと
今の道があるのも
こうやって地域が守り継いできたもの
そう思うと
私もその道を使わせてもらっているし
これから先もこの道を守り継いでいきたいと思い
ここで暮らすひとりとして
参加しています

少しでも
自分たちにできることをできればと
新たに引っ越してきたので
皆さんにどんな人か知ってもらえればと思い

「1人役でええんぞ。」

と、言われているけれど
可能であれば夫婦で参加しています

40代ですが
まだまだ若い衆なので
他で迷惑をかけるかもしれない分
できるところで協力できればと考えています

また、各世帯から一人出てくる場なので
作業を通してお話しすることで
どんな人なのか知っていただけたらなと思っています

井出普請というのもあって
これは水路の整備をすること

・田んぼに水を引いて使っている人
・家に水を引いて使っている人(いずみと言われていて、水路から流しっぱなしの水を家に引いている)

水を使っている人が集まり
井出普請も行っています^ ^

自分たちのそばを流れる水が
どこから流れてきているのか
知ると結構おもしろいです

『道』と『水』は
暮らしの中でとても大事なものです^ ^

『あってあたりまえ』は
昔からそこに暮らす人たちが
守り継いできたからこそあるんだなと
実感しています^ ^

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木頭での暮らしの五感をくすぐる発見や体験をタイムリーに簡潔にお伝えできればと思っています!
文章短めで、ちゃっちゃと読めちゃいます^ ^
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