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躁鬱(双極性障害)の人向け 体調は安定しているけれど虚無感を抱く時

先日、とある読みものを読んで、昨年2023年が関東大震災から100年と知りました。

どのように町が再生していったのかについて書かれていたのですが、双極性障害にも活かせると感じたことを書いてみたいと思います。

まず、「復旧」と「復興」という言葉について。

復旧・・・いたんだりこわれたりしたもの等を、もとどおりにすること。また、その結果、もとどおりになること。

復興・・・一度衰えた(こわれた)ものが、再び盛んに、また整った状態になること。または、そうすること。

双極性障害にも復旧フェーズと復興フェーズがあり、例えば、発症まもなくは体調の底上げを集中的に行わなければならない時期があります。

“復旧フェーズ”を、私について言えば、それは入院や自宅での療養でした。

それにより、最低限の生活を成り立たせていけるようになります。

だだ、それだけだと空虚感を抱きます。なぜなら、生活をするだけなら形としては成り立っていますが、消費活動に偏りすぎ、生きがいや喜びは感じづらいからです。

体調が整えばそれで終わりではなく、復興フェーズに移っていくタイミングがあると思います。

街に建物が立つだけでは、人は豊かに生きられず、人同士の交流があって、にぎわいが戻ってきます。

これを自分に置き換えた時、何ができるのか?

生きがいを見つけたり、人との交流によって、常に心のエネルギーが循環する仕組みを設計したり。(週に一度は趣味のコミュニティに参加するなど)
やれることは無数にあるのだろうと思います。

ふたたび自分の心に活気があふれるよう、常に復旧フェーズの部分は意識しながら、やってみたいこと、やってみたかったことを小さく試して、結果自分がどう感じるかを知っていく、といったことは時間がかかり、遠回りに思えます。

しかし、自分に合ったものを複数持っておく(見つけておく)のは、“備え”の面で有効に働くのでは、と考えています。

発症後、良くなっていく上で必要なことを整理したいと思います。

  • いま、どのフェーズにいるのか?(最初ほどチグハグなことをしてしまいます)

  • “備え”のための計画、習慣や行動の約束事(この時はこうする、と決めておく。自分にとってのストレスを把握)

  • 臆病になりすぎない、とても小さな行動をしてみる

  • 自分の暮らしが好きになる工夫をしてみる

小さな行動がわからない時、個人的にオススメなのは、ちょっと気になる趣味の体験講座に出てみることです。

私も昨年末、かご編みに参加してきました。とっても魅力的な先生と、穏やかな生徒さん達で、なんとも平和な空間でした。

暮らしについては、何らかのこだわりがあって、それによって気持ちが満たされる時間がもてる方が充実するのかな、と思います。

例えば、音楽を聴くのでも、レコードをかける、コーヒーを飲むのでも、豆を挽くなど。

多少めんどくささは増しますが、それだけ五感への刺激も増します。

今日は、復旧や復興という言葉を出しました。双極性障害の人にとっての復興のフェーズは一生続きます。以前に戻すわけでもなく、以前より良くなるのでもなく、ゆっくり時間をかけて、自分に活気があふれるよう、自分の意思で一つ一つ選びとっていく必要があるのだと思います。

読んでいただきありがとうございました。




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