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躁鬱(双極性障害)の人向け 鬱の時について知っておきたいこと 

双極性障害は体質や性格なのか?と聞かれたら「NO」と答える人が多いと思うのですが、心の病気か?と言われたら「YES」と答えるかもしれません。

双極性障害は心ではなく、脳の病気です。
心とは、脳が感じたり、考えたりする働きのあらわれです。

脳にトラブルが発生することによって、極端にネガティブや自己否定のループが現れている状態です。(双極性障害と診断されている人のみ)

わたしは脳の病気である以上、鬱のネガティブ思考そのものを何とかしようと頑張っても難しいと考えています。

心理教育が有効なのは、寛解している時とされています。

以前、医師に「過去の発症時を振り返ったら、少し具合が悪くなりました。」と伝えたところ、「発症のきっかけになった状況などを把握しておくことはとても重要ですが、その時の考えや感情には触れなくていいです。」と言われました。

これは、症状ゆえに発生した考えや感情で、本来のわたしではないので注目しても得るものがない、むしろ後悔の材料になるだけ、という意味だと思います。

これまで、いくつか記事を書いてきましたが、詳しい病状や当時の感情を書かないのは、書けば書くほど忘れられなくなってしまうためでもあります。

鬱の深い時には何も為す術もなく、じっと耐えるしかないのか?と考えた時、これは当事者よりも周りの人がやってあげられることかもしれませんが(できる人はセルフケアで)いくつ挙げてみます。

脳に直接届くものを用意する。思考ではなく五感に効くもの。

  • 入浴剤 落ち着く香りのもので入浴

  • ホットタオル 目や肩に暖かいタオルをのせる

  • 電気マッサージ器 肩や腰のケア

  • お灸

  • ホッとする飲み物 お味噌汁 温かいお茶

  • 手触りの良いもの お気に入りのぬいぐるみ

など

気分が安定している時に、上記のようなセルフケア用のモノをリストアップしておくと、不安定になりそうな時に落ち着かせたり、人に協力して欲しい時に頼みやすいかもしれないですね。

わたしも普段からお風呂にバブ(森の香り・柑橘)を入れたり、お灸をしたりして、思考に偏りすぎず、体に注意が向くように工夫しています。

もし、お味噌汁を用意するのも辛い、という時にはダシをお湯にといて飲むものも良さそうですね。



今日は、病識の部分に触れたのですが、病気についての正しい知識はこれからの人生を充実させるために必須だと思います。

試行錯誤しながら安定した生活を組み立て、それを土台として、その上にやりたいことをのせていくイメージだとしたら、土台がグラグラしていると、バランスを取るのが難しいです。

自己判断に頼らず、医師や協力者の助けをかりて、治療を継続し、自分の心身の健康に悪いことをやめ、良いことを選択する努力は、していく必要があるのだと思います。それが周りの人を大切にすることと直結しています。

わたしは以前、鬱の谷底で寝たきり状態のとき、子どもから「寝てても大好きだよ」といった内容の手紙をもらったのですが、その内容にとても衝撃を受けました。

何かしてあげられる親だから好かれる、と思っていたのですが、子どもはいい意味で無分別です。良いとか悪いとか本当に思っていないです。

物事をそのままみる目を持っていて、”具合が悪いから寝ている”それだけなんです。ただ、わたしが復活して笑えば、喜んでくれるので、周りを大切にする意味で、激しい波に翻弄されないよう、自分の体調を整える努力は続けています。

さいごに、病気に関することは、しっかり情報を集めて判断しなければなりません。わたしは書籍を読むようにしていますが、精神科医の方が書かれているものでも全て鵜呑みにはせず、調べたり、考えたりしています。

わたしの記事は断片的な情報で不十分です。書籍や病院からの情報で、病気の全体像を把握することも必要だと思います。

読んでいただき、ありがとうございます サポートはチューリップの球根・野菜の苗の購入に使わせていただきたいと思います。