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躁鬱(双極性障害)の人向け 長すぎる一日、やり過ごすだけの日々を変えるには

双極性障害を発症して、躁で入院し、退院後に深い鬱を経験しました。鬱から回復してくると、周りから取り残されたような感覚になり、一日中何もせずに過ごす虚しさが募る日々でした。

鬱の時にはうまく思考が働かないため、“今何をしたら良いか?”を考えること、正しい判断をすること、が難しくなります。

実際、わたしも寝込んでいるのに、「働くには・・?」などと考えていました。鬱の時には、今考えても仕方ないことを延々と考えてしまいます。

症状が落ち着いて、暇で長すぎる一日をどうしたら良いか?ですが、わたしは小さな役割を持つことにしています。

仕事や学校に行けないと役割を無くしてしまいます。病気がある・ないに関わらず、人はその場に応じた顔を演じています。学生なら学生の顔、会社員なら会社員の顔、先生、保育士、医師、無数にあります。

演じる顔を持っているのは安心かもしれませんが、演じる顔と自分自身とのギャップに苦しむ人もあったり、それぞれに葛藤があるものと思います。

わたしが言う役割とは、世のため人のため、といった大きな事ではなく、目の前の人が喜びそうな事、かつ今の自分ができる事です。

鬱の時は自分の事しか考えられなかったのですが、自分以外の人のことを考えて行動すると、相手が喜んでくれて、結果的に自分が元気になる流れが生まれます。

具体的には

  • 毎朝一番最初に起きる

  • 出かける場所の情報を調べる

  • ゴミの整理

  • テレビ番組チェック

全て家の中でできることなんですが、与えられてしているのではなく、自ら"
そういう人"としてやっています。

『朝一番最初に起きる』は文字通り最初に起きて、カーテンを開け、ラジオをつけ、といった感じです。

わたしが子どもの頃、毎朝母に「早く起きなさい!」と言われ、最終的に布団を剥がされてました。それが嫌でしたね、起きればいいのに、とも思いますが、「やれ!」と言われるとやりたくなくなる気持ちだったのかもしれません。

そんなこともあり、わたしが最初に起きて生活音を立てると、みんなそれぞれ起きてくるので、誰からも感謝はされませんが、穏やかに始まるので気に入っています。

『出かける場所を調べる』は、家族で出かけたい時など、行き先、所要時間、持ち物など調べる役を引き受けます。

『ゴミの整理』は、元々ものを整理するのが嫌いではないので、ゴミの捨て方や減らし方の工夫を調べて、実行しています。余談ですが、生ゴミの扱い方(工夫)は沢山あって、野菜クズや果物の皮を干して水分を飛ばすと、かさと重さが減って捨てやすいし、匂いもせず快適です。

『テレビ番組のチェック』は、子どもが見たがりそうな番組をたまにチェックして録画しておいてあげます、それを後日一緒に見て楽しみます。

これとは別に『植物の世話』を担当するのもおすすめです。世話をしながら元気をもらえます。

自分のことだけを考えたり、悩んだりするには一日は長すぎるのではないでしょうか。使える時間の一部を他の人に使い、ポジティブな気持ちが循環する仕掛けのようなものを作れると良いと思います。






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