池添謙一騎手の怒りのサインボイコット

デビュー26年目のベテランの池添謙一騎手が、8月4日にツイッター改め「X」にて、以下のようにツイートしました。

短い文面ですが、騎手としての思いを蹂躙されたことが、池添騎手のサイン書きのボイコットという最悪の結果に至らしめた怒りに溢れています。


競馬場のウィナーズサークルでは、レースで勝利した騎手が、次の騎乗まで時間があれば、ファンからのサインに応じている様子が見られてきました。
コロナ禍により、ファンサービス自体の中止期間が続いた間は、サインの転売の問題も表面化していなかったように思います。
しかし、コロナ禍の無観客競馬の時期から次第に制限が解除され、ファンサービスも復活すると、今度はサインを転売する輩が相次ぐようになったのでしょう。
尤も、わたし自身はメルカリを利用しないので、どんな状況になっているのか把握はしていません。
それでも転売禁止のための対策として、近年のオークションでも「転売禁止」の措置を取っており、制裁を科すところも多くなっています。

何かにつけても、最近ではコロナ禍以前よりも競馬場の観客のマナーどころか、競走馬の牧場見学のマナーまで悪化しており、中には人馬共に生命の危機に晒されているという現状もあります。
そうした競馬に関わるマナーの悪化の現状を鑑みても、サイン書き中止の決断は何も大袈裟ではなく、元を辿れば、日本人の経済的な貧困と共に精神的にも極めて貧困になっている構図を思わなければなりません。
競馬のマナーは過去にも問題視されてはきましたが、現在の状況が最悪になっているのではないでしょうか。

池添騎手の怒りから他の騎手にも賛同が広がり、騎手全体でサインのボイコットを表明したところで、不快に思う者であれば、次なる騎手への嫌がらせを画策してしまうかもしれません。
あなた方競馬ファンは、本当にそのような事態になっても構わないのですか?

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