見出し画像

負け側を応援したい側の人間

子どもの頃から阪神ファンです。
特に子供の頃はわりと熱狂的なファンでした。毎年最下位の時代だったのでたまに勝つと嬉しくて。
父が「勝つ確率が高いチームを応援するほうが精神衛生上、良い」という合理的な理由で巨人ファンだったので、そんな父への反骨もあったようにおもいます。
(当時はクソみたい理由だなと思ってましたが、いまは父との関係は今は良好です)

大学時代、甲子園球場でアイスクリームの売り子のアルバイトをしましたが
僕が出勤した日のタイガースの戦績は0勝8敗。
当時マイケル・ブロワーズという助っ人外国人がいましたが、助っ人なのに全くチームの助けにならないので
アイスを売りつつ、心の中で「やめてまえー!」とヤジをとばしたところ、
8月途中でブロワーズは退団。
「ほんまにやめんのかい・・・」
僕もブロワーズとともにバイトをやめました。

その経験のせいか
部活動で、弱小校かつ補欠だった実体験からか
わかりませんが、僕の心のなかには
「弱いほうを応援したい」
「弱いチームを応援するのがしっくりくる」

という気持ちがずっとあります。
「判官びいき」というやつですね。(最近この言葉あんまり聞かないですが)

高校野球・高校サッカーは下馬評の低いほうを応援します。
あるいは、テレビをつけたときに負けてる側の逆転を祈ります。
大阪出身なのですが、あまりPL学園とか大阪桐蔭には心惹かれません。

サッカー日本代表がアジア予選で苦戦しながら初めてワールドカップ出場を決めた1997年は最高でした。弱者の闘いがそこにありました。
その後、アジア予選の突破が当然のことになったのは、日本サッカーの成長・発展を示していますが、僕が熱狂した「アジア予選の興奮」は失われました。何かを得るとき何かを喪うものでもちろんそれはしかたのないことですが。

Jリーグではガンバ大阪を応援してますが、2015年に3冠を獲得したときは嬉しかったのですが、フワフワしました。強いチームを応援することに慣れていないのです。
「常勝軍団」とかいう応援旗を見て
「ちょっと違うんだよなぁー」と
なぜか1人違和感を感じていました。

誤解のないように言っておくと
贔屓のチームには心底勝って欲しいのです。
強くなって欲しいのです。
優勝してほしいのです。
負けると悔しいです。
でも、最初から強いチームの応援には魅力を感じません。
ぼくが見たいのは弱者が強者にむかっていく姿なのです。
スポーツを観ることとは、結果がみたいわけではないのです。
そこへ至る過程を楽しむことにあると思うのです。

そんな自分の性格は、本質的に甘さがあるので、資本主義経済、ビジネスの世界でサバイブするためには不向きなのか?と結構、真面目に考えたこともあります。
あんまり関係ないか
という結論に至りました。
自分のパーソナリティは変えられないので
それを認識して
これからもスポーツ観戦を、人生を楽しみたいと思います。

と、言いつつ、2021年は阪神タイガースもガンバ大阪も優勝を狙えると思っており、ひそかに期待しています。

読んでいただいてありがとうございました。

同じような嗜好?の方がどのくらいおられるのか興味があるので、もし「自分もそうだよ」という人、いたら仲良くなれそうな気がします。(笑)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?