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三年日記

去年の1月1日から三年日記を書き始めた。
日々の小さな(あるいは大きな)出来事を書き留めておく場所が欲しいと思っていたのと、2023年は色々な意味で節目の年になるという予感があった。

一日数行という気軽さで選んだ三年日記。案の定、はじめの方は毎日欠かさず何かしらを書いていたが、段々とその頻度は減っていった。それでも忙しい生活の中で、この記憶は取っておきたいと思ったときには自然と日記を開いて書いており、当初の目的を思い起こせばそれで十分だと気づいた。

私が「忘れたくない」と思う出来事はとても個人的で、つまりSNSで共有するようなものではない。そっとしまっておいて、時々取り出してみる。自分のためだけの小さなきれいな欠片。しまっておかないとなくしてしまうから、箱を用意する。その箱が三年日記。

そんなことを考えていた矢先、何年か前に買ったまま読まずに本棚に眠らせていた、きくちゆみこさんのzine『わたしがぜんぶ思い出してあげる』をふと手に取った。
そこにはまさに、忘れること、思い出すことについて書かれていた。なんて今の気持ちにぴったりなんだろう、と静かに感動してしまう。

三年日記の二年目に突入し「去年の今日はこんなことがあったのか」という、お決まりの楽しみも味わっている。
そして2025年12月31日までにそこに記されるものが、きっとさらにその先の自分を勇気づけてくれるだろうと想像している。


ミドリの3年連用日記
裏表紙に名入れをしてもらった
きくちゆみこさんのzine

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