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【おすすめ商品】20年前のワックスを使用している理由

ワックスは処方箋とおなじ。ひとりひとりに合わせるには本当に使いやすいものを担当者が伝える必要があるなという内容です。

美容業界では追いきれないほど新作のワックスが発売されます。

使用感、香り、パッケージ、価格、さまざまな視点から導入するかを検討。最終的には本当にゲストが自宅で使いやすいかで判断しています。

ですが、たくさん種類はあるものの、実はなかなか導入に至らないのが現実です。

そんな中、20年前に発売したワックスを今だに愛用しこれを超えるものになかなか出会えておりません。時代は変わってもいいものはいい。

今回はそんな話です。


ワックスは油とのりでできている

そもそもワックスはざっくりいえば、油とのりです。

油がたくさん入っていればツヤが出るが、人によってはベタつきとなり、のりがたくさんなら固まるしツンツンになるが、ゴワゴワと感じる人もいる。

柔らかいワックスはのりが少なく、硬いものは多く入っています。ハードなものは強いのりがたくさん入っていたり、油が少ないのでツヤが少ない。

油多め×のり弱め、油少ない×のり弱め、など組み合わせにより特徴が変わります。

この配合や成分の違いがあれだけたくさんの商品になっています。


どのワックスが必要かは髪型によって違う

髪型はひとりひとり違うから

「口コミが良かったから買ってみたけど良くなかった」

そんなお話をよく聞きます。ネットやSNSでたくさん調べてこれは良さそうだと思ったけど自分には合わなかったと。

これはほんとその通りだと思います。口コミを書いた人と髪型や髪質、好みが全く同じであれば気にいるものに出会えますが、書いた人がどんな人かまでわからないですよね…

ボリュームを抑えたい髪質のロングヘアなのか、ふんわりさせたい細毛のショートヘアなのか、パーマをゆるくかけてる人なのか。文面や写真だけではわからないことばかり。

なので自分で探すのは難しいと思います。試しに買い使ってみる。これを繰り返し探している方が多いのではないでしょうか。


トレンドに流されない商品を

20年ロングセラーのミルボン社テクスチャクレイ

そのように髪型や髪質によって使うワックスは変わります。ぼくらはたくさんのヘアスタイルを作るので、たくさんの商品が必要です。

なので、流行りだから手を出すというより時代に関係なくいいものをひとつずつ集めていきたいなと考えています。

もちろん最新のワックスもあるし、去年から使っているものや5年前からのものもある。一番古くて20年前に発売したものも。

やはりいいものはいいと言ったところでしょうか。髪型は変われど日本人の髪質は変わっていないので昔の商品だからどうということはないんですよね。


美容室専売品は処方箋のようなもの

kitsukiで取り扱っているワックス等

先ほど自分で探すのは難しいとお伝えしました。やはりこれだけたくさんの中から、自分の髪質に合うものを使用もせず見つけられないと思います。

ではどうするかといえば、カットした担当者が責任を持って提案するしかないと思います。

同じボブにするにも、カットする美容師によって切り方が違います。それはそれぞれのやり方があるからです。

ワックスもその手段のひとつなので、カットの状態により最適なものを使います。油が多いものに合わせて切る人もいれば、少ない方に合わせて切る人もいる。

なので切った人が一番必要なものがわかっているはずなんです。

となると、ぼくらは自分の作るデザインに合うワックスをたくさん準備していなくてはなりません。

20年同じものを使うのはそのためで、自信を持ってすすめるためにはただ人気だからという理由ではできません。

もちろん新しくいいものはいれていきますが、いいものに年代は関係ないのかなと。

再現するのに不可欠なワックス。長く使ってもらえるものを探して、日々のヘアスタイルがよりよくなるよう努めていきたいと思います。