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鎌倉殿の13人、ここでの感想文!

「ひめ〜、上総介さまガァー!?」

「うるさいな、知っておるわい!!だいたい、妾、史実を見てきた。」

「今ではこんなのも出てますしね!wしかし、上総介殿、無念ーーー!」

「ま、ひねこびたこと言えば、政治の世界では、あの程度、いつでもあるやろ!?!?ってことだけどね、いっちゃえば、今でも、ロシアなど、亡命した対立勢力をよく毒殺しているし!w」

「アメリカも、つい100年前までは、うるさいやつは、とりあえず撃ち殺してから考える国だった。」

「中国では、紀元前から、権謀術数駆使して権力闘争するのは当たり前じゃったのう!w  楚の国の項羽など、敵国だったところの村人全員2、3000人くらいじゃったか、全員で大きな穴を掘らせて十分掘った後、梯子を引き上げ、村人全員、埋め殺したりしている!(穴埋めの刑というのがあったらしい!)し、のうのうのう・・・・。」

「ま、それはそうと、こないだまでの話でいうと、上総介広常というのは、姓も氏も省略されているね。姓、氏、官職、諱(いみな)の順に、正確に言うと、

”平 上総 上総介 広常”
ということになるな。」

「彼も、桓武平氏なんですね。あと上総はダブルので、省略している。のちの室町期とは違って、武士の官職と本当に治めている土地とはだいたい一致しているのですね!」

「頼朝の御家人のかなりが、桓武平氏じゃよ。本当は、京都貴族と坂東の土地開墾の名主の大いなるもの”武士”との争いであったことが良くわかる。」

「介(すけ)というのは、”次官”のことですね。”長官”は守(かみ)という。」

「信長も、尾張から美濃あたりを窺い始めた頃から、盛んに”上総介”を自称しておるよな。」

「なかなかの上国だったんですね。」

「後、実はそれなりに教養があって、織田氏も桓武平氏であって、源氏の征夷大将軍の補佐役としては古来から有名であった平氏の大親分の上総介にあやかろうとしたんではないかな???、多分、じゃけどな!w」

「京都を平定してからは、”右大将”をキチンと与えてもらっていますよね!しばらく、本当に足利将軍家を担いでいたけど、京都に行ってみると、将軍などより、天皇の方が全然、偉いんだと気が付いた!w」

「外国人の記録には、右府(UFU)と出てくるね!秀吉は殿下、家康は内府(NAIFU, 洒落て Knife って書いてるのもある。内大臣のこと。征夷大将軍になる前まで。)などじゃな。」

「まあ、しかし、頼朝って人は、苦労人でもあるけど、平氏の失敗も見ているので、なかなか荒々しい。」

「しかし、恐怖で人を押さえつけて治めると、どっかでひっくり返されるなぁ・・・。」

「そういうのありますね。源氏は三代っっていうけど、実朝と公暁は殺しあって、すぐに滅びるから、実質1代ですよね。」

「ああ、とにかく、関東のことは関東で決めるって体制が整った後は、本当に力のある頭領はいらんっていう坂東武士の本領が発揮されるよな!」

「4代目からは、お飾りの藤原将軍、その後、もう、面倒になったのか、天皇のお子様のうち、あまり天皇家を継げなさそうな人を連れてきて宮将軍として担ぎ、北条氏が実質的には”頭領”になってる。」

「その北条氏も公家化して、後醍醐と足利氏連合軍にやられて・・・。」

「しかし、北条氏は調整役としては、関東の御家人どもをよく統治していたんじゃよ。流石に、伊豆の国人あがり!www 坂東の武士の力学をよくわかっていたな。」

「三谷さんの脚本、お笑いも入れてますが、ココってとこのセリフには、当時の坂東武士の本音や政治の核心に触れるものがあって、流石に見応えがある!で、北条氏は、伊豆では、今でも敬われていますよね!」

「そうそう、中世末期に伊勢新九郎(北条早雲)があやかろうとしたのも頷けるよな。」

「江戸期までは、武家は、氏と姓を常に意識していますよね。」

「そうそう、伊勢氏は、平氏なので、北条のすぐそばの韮山に陣どっている。上の貼った最初の地図でも、本当にすぐ近くじゃな。」

「北条の在所と蛭ヶ小島と韮山と、で、香山寺(早雲が撫育のため、京都から高名な僧を呼び、整備した!)、もう、一直線ですね。」

「何か、地形的なものとか、当時の地相的な吉凶とか、見たんじゃろうな。」

「伊勢家といえば、江戸期は、今川や小笠原、それに吉良と並んで、高家、つまり儀式典礼の家ですよね。」

「今でも、結婚式など、今川流が本当などと言っているよな。」

「内向きは小笠原、外向きは伊勢などとも言ったそうですね。弓馬の道などの作法は伊勢だったそうですね。」

「”伊勢の鞍”といえば、今でも本物なら、ものすごい値段じゃよ。」

「伊勢家の惣領は、伊勢鞍の鞍作りであった。」

「日本人の文化として、そういうアートに対する尊敬心というか、実際にそういった”物創り”に対する一種の敬意というのがあるよな。」

「東洋では珍しいんじゃよ。ヨーロッパの国と明治以後、うまく付き合えた一因がありそうじゃよな。」

「儒教の形式的な解釈では、そういう職人仕事は奴隷にでもやらせとけ!ってなりますよね。」

「実際、伝統的な中国の文化では、”大人”(政治的に成功した人など)は、絶対に自分でそういう仕事はしない。文化の型としてそうなんじゃよね。そして、儒教優等生だった李氏朝鮮までの韓国は、むしろ、優等生ゆえの束縛があって、彼らもそういうことは絶対にしない。」

「日本人は、不思議な東洋人なんですよね、そういう意味では。」

「ま、島なんで、ほっとかれたのがよかったんじゃろ。ほっとかれるのはあんまり悪いことばかりでも無い!wwwwwwww」

「”中央”でセセこましく、うまくやるのも大切かも知れんが、進化の法則から言っても、隔離されてほっておかれると、独自に進化して、面白いこともある。」

「いわゆる、ガラパゴス化ですね。」

「そう、現実のガラパゴス島には、隔離されてほっとかれたので、変に進化してしまった生き物がゴマンとおったんじゃよな!www」

「そういう多様性の芽を潰さないようにしたいものじゃよな。」

「そういうことを為政者や政策決定に携われる身分の人たちに、キチンと理解しておいて欲しいものですね。」

「日本の漫画やアニメもガラパゴス化の産物とも言える。欧米では、風刺画みたいなものばかりで、長くても4コマ程度じゃったよな。」

「ほっとかれた島で、手塚治虫というものすごい人が出た!」

「ある瞬間、多様性の芽のうちの一つが”グッと”伸びたりする。それも進化の法則じゃよ。」

「しかしそのためには、中立的な潜在的な多様性の芽が、表現型として現れないうちに、内在的な多様性として、多数、多量に含まれていることが大切なんじゃよね。」

「多様性と進化というのは、見事に弁証法的に止揚(アウフヘーベン)されている。」

「そうそう、”腐った優生学”などという、どっかのちょび髭のオヤジが言ってたクソみたいな考え方はすでに現実の進化とは正反対のクソみたいなゲス思考であることがわかっていますね!」

「欧米では、中学生に、今の進化と多様性の考えを教えているよ。(キリスト教原理主義の強い地域を除く!)」

「まあ、遅れてきた昭和の知識人みたいに、すぐに、”欧米と比べてわが国は!”っていうのは俺は好きじゃ無いんですけどね!」

「ま、どの国ににもいいとこと悪いとこあるし、色々な人もいる、それ自体が多様性として、ある程度許容するのがいいんじゃけどな。」

「事件があったりすると、程度を超えて、予想できないことが起きたりするので、大変ですけどね。」

「ま、な。しかし、他国の領土を犯して平気というのは多様性から逸脱しすぎじゃよ。」

「自然に多様性を認めあえて、うまく協働して行けると、そのほうが生産的だし、有利なのになぁ・・・・・・。」

「ま、歴史的な時間は、人の一生のオーダーより進むのが、はるかに遅い。仕方ないとこもあるね。」

「以下の参考文献など、見てみてくださいねーーー。」

「中学生くらいまでに、学問としてわかってきたことの本質的なエッセンスを伝えることは有用じゃろうな!」

「後に何を専攻するとか専門は何か、とかいう以前の、”知恵の土壌”を豊かにしておくんじゃ。」

「その上で、各自、興味に従って、伸ばしたいところを伸ばせるような教育環境が理想ですね。」

「そう、今、現段階で流行ってる幾つかの分野だけを恣意的に選んで、伸ばさせるなど、愚の骨頂じゃよ。皮肉っぽくいえば、人類の知恵はそんな児戯にも等しい無能な策がうまく機能するほど、まだ、進化しておらぬ。」

「犠牲者が増えないうちに文化・伝統を重んじて、何らかの策を打ち直して欲しいものです。」


参考文献:





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