2024/2 バンコク旅行記 ep0:僕らが旅行記を書く理由

2024年2月8日から、2月12日までタイ・バンコクに行ってきた。その旅行記を書こうと思う。

なぜ、いきなりそんなことをするのか。とにかく自分は忘れっぽい。特にここ数年はひどい。日記を書くようにしてから加速している気がする。日記には「何を食べた」「何をしたか」という内容しか書いていないので、より踏み込んだ内心が全くうかがえない。そのため、これまで行ってきた旅行も断片的にしか覚えていない。これは非常にもったいないことだ。なぜなら大枚をはたいて行ったのだから。そういう貧乏性の人間なのだ。

視点を変える。では、なぜ貧乏性の人間がわざわざ大枚をはたいて旅行に行くのか。自分はもともと旅行は好きでも嫌いでもない。ただ、町田康が書いた下記の記事には非常に共感した。つまり、ネガティブ寄りの中間層ということかもしれない。

まず、飛行機が嫌いだ。危険すぎる。そういうと「自動車事故の方が多く発生しているじゃないか」とか言ってくる人がいる。ハナシにならない。飛行機は事故ったらほぼ一発アウトである。自動車事故や鉄道事故は、地に足がついている分まだ安全であると自分は考える。

飛行機で海外に行く場合、長時間となる。となると睡眠の必要もある。この点も腹立たしい。いまだに飛行機の座席でしっかりと眠る方法を確立できていない。ビジネスクラスに乗れば済む話だが、あいにくそんなに富がない。これも旅行、特に海外旅行が憂うつな一因である。

まだいろいろと文句はあるのだが、「結局自分は旅行嫌いかもしれない」、変に意地や見栄を張らずにそう書けばもうこれ以上列挙する必要はないと気付いたのでここで終える。そうです、私は旅行嫌いなんです。

そんな自分を旅行に連れ出してくれるのが妻である。飛行機嫌い、を通り越して恐怖症、さらに物心ついてから1回も乗ったことのない自分にいきなりドイツに連れ出す荒療治をかました。旅行に行くときはいつも旅程を組んでくれるので、自分は実行部隊さながら現地でレンタカーを運転したり、重い荷物を運んだりといった役割に徹する。旅行嫌いでも旅行に行けるのは、こういうサポートがあるからといえる。

考えれば、世の中そういう人も多いんじゃないか。そんなに旅行は好きじゃないけど、家族が旅行好きだから付き添う。行ったら行ったで楽しむ。そしてそういう人は特に旅行へ思い入れもないので、記録も残さない。したがってインターネットに転がる旅行記は、旅行好きや自分の富を見せびらかしたいような人たちによるきらびやかなものばかりである。

だからこそ、自分のようなモンが旅行記を残す意義はあるのではないか。そう思い付いたので、さあ書いていきましょう。しっかり帰国するまでを記せるか、三日坊主の自分を戒めながら頑張ろう。


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