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文化が息づき、神さまのいる所

青森に二人の大切な友人が居ます。
ずっと二人の元を訪れたいと思い続けていたのですが、ようやく会いに行くことができました。歓迎してくれるお二人があまりにも温かくて、優しくて、御礼の言葉が言い尽くせないほどで、青森の印象と余韻を少しだけ書き留めておきたいと思います。

二人の大切な友人

お二人は料理教室の講師を目指すなかで出会い、ともに学んだ仲間です。
お二人に出会うまで、私にとっては所縁のない土地だった青森。出会ったのも3年ほど前ですが、離れている間も良くしていただいて、今こうして訪れることができたご縁に感謝の気持ちが溢れます。

医療従事者で職場では長を務められていらっしゃる郁美さん、フルタイムで働きながら4兄弟のお母さんである順子さん。お二人とも本当にお忙しいなかにも関わらず、私が青森に行くと言うと、私に青森の美しい景色を見せよう、土地のものを食べさせよう、とお二人で計画を立ててくださって。新幹線を降り立った新青森駅から、また帰路に着くまでの間ずっと、まさにおんぶに抱っこでお世話になってしまいました。限られた時間で行ける限りあちこち寄ってくださり、そこで目にできる青森ならではの色々なことを私に教えてくださいました。そして夜はコテージを手配して、お話しをしながら私と一緒に夜を過ごしてくださいました。順子さんの4人の子たちもみんな一緒に来てくれて、初めて会うのに最初から名前を覚えていてくれて、代わる代わる私に話しかけてくれて遊んでくれました。元気いっぱいで大人が付いて行くのは大変ですが、本当に優しくてそれぞれが可愛い子たちです。

青森は

私がこれまで見てきた日本の景色は、建物だったり山だったりに囲まれている景色が多かったですが、青森にはとても広い空がありました。そしてどこを走っていても林檎の木がたくさんあって。緑が美しいちと広い空と、そこにそびえる岩木山。その神秘的とも言える美しい風景に、心が洗われて行くのを感じました。

そしてお土産屋さんはもちろん、道の駅や至る所で林檎を使った加工品が様々に本当にたくさんあります。天然の魚の種類が多く、貝殻のついたホタテがスーパーに置いてあり、海藻も豊富で昆布だけでも色々な形状のものが売られていました。養蜂も盛んなのか生の蜂蜜もたくさん置いてあり、林檎やアカシア、色々な透き通った蜜が並んでいます。お米が美味しい土地でもあるので日本酒を豊富で。夜に少しだけ晩酌したのですが本当に感動するほど美味しいお酒でした。
青森の気候風土によって採れる食材が、青森の食文化として生活の中に息づいていることが感じられましたし、林檎のシードルや林檎のブランデー、青森ひばのアロマなどお洒落なパッケージのたくさんあって、青森の食材を再開発して魅力を伝えていくような商品もたくさんあって、食品を見るのも本当に楽しく心が躍りました。

そして、青森の伝統であるねぶた。日本の祭りは神社仏閣に由来するものが多い中で、ねぶたの起源は定かではないそうです。実物のねぶたは力強く、迫力に溢れながら、その造形や色付けの美しさは繊細でした。その美しさに圧倒されましたし、見学する中でねぶたが青森の人たちに大切にされていることが伝わってきて、土地の人たちに共通する伝統があることが羨ましいくらい、素晴らしいと感じました。

私は、ここにはきっとこの土地の神さまがいるんだろうと思いました。青森に、青森ならではのものがたくさん息づいているのを肌で感じられたことが、大きな学びです。日本が南北に長く、その中に様々な文化があるということをまさに体感したように感じます。

遠く離れた地に大切な仲間がいること。まさにご縁に感謝です。

たくさんのお土産で重くなったかばんと、必ずまた来ようという想いを持って私は青森を後にしました。