台風去って光さして
台風一過の青空でむちゃくちゃ気持ちいい!
そう言えばこの「台風一過」をかなりの大人になるまで「台風一家」だと思っていて、耳にする「今日はたいふういっかで快晴です」とかいう言葉を聞いては「なんで台風一家が快晴なんだろう?」と疑問に思いつつも漢字というものを調べなかったので、台風が来るたびに私の頭の中には台風の家族寄り集まりのようなイメージがポヨポヨ浮いていたなあ。
そしていつもの神社へ。
宣言解除になったからか、観光客多いなー。ラッキーな事に結婚式を挙げられている方がいて、神楽の音が聞こえるなかの散策。神社で神楽聴けるなんてサイコー。場と音が合っていて、ものすごく落ち着く。
どこもかしこも澄んでいて、真っ直ぐに突き抜けている。この前来たときは縦の通りは感じたけれど、地の土台の安定のような方が強かった気がする。
今日は天から真っ直ぐにナニカが身体を通り、足下から抜けていく。ジブンの真ん中を綺麗にしてくれてるかのようで、ただ歩いてるだけでクリアになり癒される。特段何かしようとしなくても、ゆっくり歩みを進めると自分の中が静かになる。
こういう時は、なーんもいらない。
心地よいままに任せて、ボーッと「歩く」におまかせする。
葉っぱのカサカサする音が聴こえてきたり、ひゅんっ!という音とともに目の前を鳩が飛んでいったり。
木陰に入れば風のひんやり感を感じ、日向になればお陽さまの柔らかな光線を感じる。
観光ではないから、何かを見逃さずに見ようともならないし、何かを持って帰らなきゃともならないからありがたい。
多分これが旅行とかでそうそうは行けない神社だったら、あっちこっち隅々まで見ようとするだろうし、何かしら"感じよう"としちゃうんだろうな。「そう簡単には来れない」とか思って。不思議ね。同じ場所に居るのに。
神社内を散策してる間、ずっと身体の中への天からの貫きは通っていた。少し前のを全体的にどーんと縦に通ったとするならば、その縦の通りのなかで、個々への貫き・降りそそぎが強くなった気がする。
あなたの中心はここですよ、とでも言うかのように。まん真ん中を真っ直ぐに降りてきてる。
それは足下から抜け、大地へ広がっていく。
とにかくメチャクチャ心地よいしスッキリする。
みんなに降りそそがれてるから、きっと何となく自分の真ん中見易くなったり、感じやすくなったりしてるんだろうな。
みーんな同じように降りそそいでる。
別の言い方をすれば、これから逃れられる人はいない。
誰かだけ特別に多量に降りそそぐこともなければ、誰かにだけは降りそそがない、ということもない。みーんな、いっしょ。
アタリマエの事だけど。でもこのアタリマエを「自分だけは違う」と思い込んじゃうのがヒトサマだからなー。私もよくやる。
いつも寄る八百屋さんは結構人気者で、週末はいつも混んでる。
レジ待ち列の両側にも野菜が並んでいて、進みながら欲しいものがあればカゴヘ入れていくのだけど。前に並んでるオバチャンが、さっきから長ネギを手に取っては戻しカゴに入れては戻しを繰り返してる。あちこちのネギを掴んではひっくり返してみたり。
私はいつもより間隔を開けて距離を取る。
この方の頭の中は、いま「どれがより良いものか」「より良いものを手に入れたい」で一杯で、近付くのは少々キツい。
長ネギを通り過ぎた後も、ひたすらあちこちの商品に目を向けていて落ち着かない。身体はそこにあるけど、この方自身はそこに居ない。「カゴヘ入れそびれてる物はないか」「見逃してるものはないか」そんなのでパンパンだ。
お店の人が通るのに声を掛けられ「あら、すみません!」と礼儀正しく脇へ寄る。小綺麗な格好された普通の主婦という感じだけど、私はいつもこういった場面に出会うと、"外見身振りで人は分からん"と思ってしまう。とても失礼だけれども、たいてい「より良い物を手に入れたい」と漁っている人達の身なりは小綺麗で、他者に対して礼儀正しい素振りをするから。
まー私も初めてのお店とか入ると、嬉しくてキョロキョロしちゃって「どんな商品があるんだろー」ってやってるから人の事なんて言えないのだけど。そしてそういう後は、とても自分が疲れてるのを感じる。その場にいる時は楽しいのだけどねー。すっごくいい買い物したとかその時だけの喜び感じてみたりして。
何でだろーね。並んでいるのは同じものなのに、「その中でもより良いものを自分は手に入れたい」といつの間にかなってる自分。で、その渦中ではなかなかそうなっている事に気付きにくい。面白いね。
みんなに平等に真っ直ぐな光が降りそそがれてる。あとはそれぞれの好み次第。
より良いものを得ようと外側を探し求めるのもヨシ。
その時の直感で選んで得られたものが、その時のジブンにより良いものだとするのもヨシ。
お天道様のお陰様で洗濯物もよく乾いた!
そう言えば、台風を外で過ごした植物たちが今朝みたらみんな一回り大きくなってる気がする。「なぜそなた達は一回りも大きく?」とか思いながらも、まー元気いっぱいで嬉しそうだからいいやね。
愉しい週末日和だった!
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