【漫画ネタバレ感想】 5等分の花嫁 ~だれを選んだのか当てられなかった人は重症~
タイトルの件について、整理しておきます。今更ながら完読しました。詳しいあらすじはネットを探ってもらうとして……、さわりだけ書いておきます。5つ子のそっくりガールたちの家庭教師となった主人公。そこからよくあるボーイミーツガールのラブコメ展開で、全員の好感度を上げていきます。で、その中の1人と最後は結婚するエンディングになります。
誰と結婚したのか!?を本編でちょくちょく匂わせていき、最後にその相手が明かされるという、そんなラブコメ+サスペンスのお話です。
当てられなかった人は重症
この漫画を読み終わっての一番の感想は、タイトル副題やこの見出しの通りです。笑 直感で自分が選ぶならこの子が良い!でもいいですし。最後の最後に主人公が指名する直前で、かろうじてもぎとるでもOKです。というか、指名直前までは、だれでもありうる曖昧さがあったので、”主人公が誰を選ぶかの視点での正解は”、最後のタイミングで問題ないと思います。
さて、なぜ当てられなかった人は重症かというと、結婚相手としての女性選びの観点において、一般的な視点からかなりズレ始めている兆候だからです。上手くいきにくい相手を選びがちだともいえます。
以下より、私個人の勝手な分析と解説を書いていこうと思います。
長女を選んだ人の場合:強すぎる自尊心の見栄っ張り
長女を構成するキーワードは、
芸能人、垢抜けてている
基本しっかりしている。反面、プライベート空間では超絶だらしない
長女としての自己犠牲心
自己犠牲と相反する恋心を無理矢理両立させるために、嘘をついてでも絡め手で、手に入れようとするいびつな二面性
芸能人と付き合いたい。芸能人になるぐらいの容姿に優れている人と付き合いたい。無意識にでもこういう考えをしている人は、いわばブランド志向だと思います。本当に自分に自信がある人は、ブランドだろうがノーブランドだろうが、自分が良い!と思ったものを選び愛用します。本当は自信がない癖に、それを隠そうとして見栄を張って、誰彼の評価を採用するからブランド志向になります。
一見性格や内面は長女として安定していて、しっかりしているようにみえます。しかし、プライベートのだらしなさは、共同生活において重荷になる事間違いありません。また、自己犠牲やしっかりしなきゃと上っ面を取り繕いつつ、しかし、本心の為に小手先の嘘をつくといういびつな手段を採用する2面性があります。なので、実際はかなり精神的に不安定で、ヤンデレ女子(好きを理由に斜め上のことをめちゃくちゃする)です。
自分の為にそこまで病んでくれた=こんな自分をそこまで好きになってくれて嬉しい! ヤンデレ好きの思考回路はこんな感じであり、一番上の分析と重なります。長女を選ぶ人は、自尊心ツヨツヨで偉ぶる上からなくせに、本当の自分は小さい見栄っ張りだと思います。
次女を選んだ人の場合:逆シンデレラ願望強すぎ
次女を構成するキーワードは、
主人公の容姿にも惚れている
良くも悪くも思い込みが激しい
想いをそのままストレートにわかりやすく表現してくれる
料理上手
書いていてそのままなのですが、こんな次女を選ぶ人は、逆シンデレラ願望が強すぎる気がします。夢見る乙女です。好かれる努力やなにか工夫をしたわけでもないのに、自分の容姿や自分の振る舞いで自然に勝手に好きになってもらえる。そしてそのまま相手からぐいぐいと好き好き光線を浴びせてきてくれる。そういうストレートな愛情表現をする人を選ぶのは、とてつもなく受け身な心の現れです。
料理上手でラブラブ光線をくれる奥さんという夢は、確かに男の夢かもしれません。次女を選ぶ人は、理想や夢に未だ心酔していて、現実を見れていない。まだ現実に向き合えていないピュアな少年のままだと思います。
三女を選んだ人の場合:オタク男性恋愛脳
三女を構成するキーワードは、
一途(絶対に浮気しない、よそ見しない)
控えめ、あたりが強くない
献身的(主人公の為に努力する)
これも書いててそのままなのですが、こんな三女を選ぶ人は、恋愛弱者特有の、こんなモテない自分でも、きっかけさえあれば、一途で献身的に好きになってくれる相手がいる願望が強い気がします。
自分に自信がないから、一途で絶対によそ見しない、他の人と比べない相手の振る舞いを求めます。自信がないから自分のやることに強くでてきそうにない大人しい控え目の態度を求めます。男性をたててくれる相手を選びたがります。さらには、自分が相手に何をするとかを、どうしたらこうなるをすっ飛ばして、相手からは献身的ななにかを要求するというありさまです。
三女を選ぶ人は、男が生きやすい、男にとっての最良の存在として女性に聖母やマザコンに似た母性を求めています。そんな女性は現実にはいないので、自信がなく内気なオタク男性の恋愛観の理想像の反映でしかありません。
四女を選んだ人の場合:正解
四女を構成するキーワードは、
真面目でひたむき
素直で元気で明るい
人の助けになりたい(やや自己犠牲気味)
抜けていてかなりおバカで天然
本編で選ばれたのは四女です。本編でも描かれている通りなのですが、決して主人公はスーパーマンではありません。勉強はできます。しかし、アルバイトでは色々と大失敗していますし。家庭教師効率化のためにプリンターを経費で買ってもらい時短するという発想もありません(そもそもパソコンが使えないかもしれませんが、今後のことを考えて覚える方を選択するはずです。)その他にも、抜けているところは多々あります。
彼の本質は賢い!ではなく、昔少女(四女)と交わした約束(ざっくりいえばあきらめないで夢にむかって真剣に頑張る!)を体現しようと、がむしゃらに必死になっていることです。
そんな彼だから、全て上手くいくわけではないし、つまずくことばかりの不器用な俺だけれども、そんな俺をいつも励ましてくれた。今後も隣を歩いて励まし続けてほしい。俺の方もお前のそうした支えとしていきたい的な話を打ち明けました。
四女を選ぶ人が、一番現実的で幸せになれる結婚観を持っていると思います。あまり触れてきませんでしたが、上3人は、全部片側作用で、相互作用的なものがないんですよね。主人公からもらったものは様々あれど、それを主人公にちゃんと返していない(感謝や献身しかしていない)。恋愛ならそれでもいいのですが、結婚だと、考えや信念や価値のぶつかり合いと克服が必要になるので、感謝や献身だけでは厳しいと思います。
五女を選ぶ人の場合:RPGのパートナー選び
五女を構成するキーワードは、
公平公正
正義感や善悪意識が強い
真面目
冷静で周囲が見えている
目的意識や達成意識が強い
四女の次に選ばれるべきは五女だと思います。五女は公平で冷静で一歩ひいて対応してくれます。ずるをせずに、少し人情の手心も加えて杓子定規というわけでもありません。
ちゃんとしていれば返してくれるし。間違っていたら正してくれる。ここまてはいいと思うのてすが、それだけてはゲームや仕事をうまく進められるパートナーどまりてす。
目の前の明確な出来事ならば、互いに解決できるかもしれませんが、もっと複雑でイレギュラーな展開になっときに、本当は見ている方向が違っていたと気づいてしまうと思います。愛とか、人生とか深い部分を通わすことなく、うまくやってやろう。うまくやるには?みたいな浅さがみえかくれします。五女を選ぶ人は、要領のよい人だと思います。
おわりに
お前の浅い読み込みで、何を知ったかぶりやがって!と怒られるかもしれません。まぁしかし、これが私の感想です。
恋愛するだけならば、誰を選らんてもいいと思います。その人の好みです。しかし、結婚相手となると、共同生活の相手であり、一緒に作業する相手です。価値観や信念の合う人を選ばなければ行けません。
長女の場合は、好きだから束縛するとか。嘘ついて丸々してもらうみたいな振り回され要素に疲れる未来しかみえません。それが許容範囲ならば、うまく行く場合も少数あるてしょう。
次女の場合は、思ってたのと違うと次女の態度が急変したり。何度かの大喧嘩の末、なんかあんたとは違ったわとなるてしょう。
三女の場合は、その生活はうまく行くかもしれません。しかし、絶対に現実にこんな人は存在しえないので、絵空事です。
五女の場合は、上でかいた通り、表面上しか分かち合えてなかったことに気づくことで、疎遠というか、お互い間違えちゃったね……エンドでしょう。
勝手な憶測てすが、
一位 次女
二位 三女
三位 五女
四位と五位の、上とかなり差があっての、四女と長女のどべ争い がねっと界隈やオタク界隈の人気投票てはないでしょうか。なんだかそんな気がします。以上でした。
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