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頚部の椎間関節痛の原因
今日も柔道整復師、理学療法士、整体師の方、新人の方に向けて、僕の実際行っていることや考えについて書いていきます
今日は頚部の椎間関節の痛みのメカニズムについて書いていきます
頚部痛全体の椎間関節痛が占める割合は約50%と記載があります
椎間関節痛が起こる原因
①変形性関節症
②関節包靭帯の伸張
③肩甲骨アライメント異常
これらの結果として、炎症に関与するプロスタグランジンE2の受容体のEP2が後根神経節と脊髄神経内で増加します
炎症過敏性が上昇し椎間関節性疼痛が引き起こされ疼痛が継続するといったメカニズムがあると記載があります
そもそも椎間関節は滑膜性関節で頚椎の安定性に関与しています
例えば、椎間関節を切除した際には、剪断力が増加し、正常のカップリングモーションは障害されます
※カップリングモーション 随伴運動のこと
伸展型腰痛でも書いていますが、どこかの可動性が悪くなると、どこかの可動性が過剰になります
カップリングモーションがしっかりしていると、周囲の組織には負担はないですが、カップリングモーションが崩れた際には周囲の組織に負担がかかることになります
関節包靭帯の伸張
むちうちや頚部外傷で可動域が低下した場合には、特定の椎間関節での動きが過剰になります
そして特定の椎間関節部の関節包靭帯が伸張されます(使い過ぎなど)
結果、関節包靭帯が伸張したことにより、椎間関節を支えることができなくなり不安定になります
関節不安定が起こるので、椎間関節へ刺激が加わりやすくなり疼痛が続くということです
頚部痛は次から次へと痛みの部位が変わることが多い印象です
それぞれの椎間関節に刺激が加わっているので、痛みの部位が移動して感じるのでしょうか
肩甲骨の位置異常
肩甲骨の位置異常で、筋の張力が変化するのはわかると思います
肩甲骨が外転・前傾・下制
鎖骨が前方偏位
することによって僧帽筋上部、肩甲挙筋、胸鎖乳突筋は伸張されます
基本的に椎間関節痛は、圧迫力か伸張(関節包伸張の為)が加わった際に疼痛が誘発されます
頚椎の動きでは、伸展・回旋を行い疼痛が誘発されれば疑います
※神経学的所見をとり、神経的所見がないことを確認しましょう
伸展・回旋を行い疼痛が誘発された際に、肩甲骨の位置を修正してもう一度伸展・回旋を行い疼痛が消失、軽減した場合は椎間関節痛と判断しています
頚部痛はアプローチを誤ると、増悪する可能性があるので気をつけて施術を行いたいですね
明日も臨床頑張りましょう
ではまた
参考 肩関節・頚部痛リハビリテーション
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