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尺骨神経の絞扼部位とアプローチについて

今日も柔道整復師、理学療法士、整体師の方、新人の方に向けて、僕の実際行っていることについて書いていきます

今日は尺骨神経麻痺の絞扼部位とアプローチついて書きます

少し前に患者がこの症状だと思われる状態でしたので、勉強したのでアウトプットできればと思います

尺骨神経の絞扼部位について

尺骨神経の絞扼部位は

①struthers arcade

②内側筋間中隔

③上腕骨内側上顆

④肘部管部

⑤尺側手根屈筋の二頭間の筋膜(オズボーンバンド)

があります

そして絞扼部位それぞれの特徴ですが

絞扼部位の特徴

①struthers arcade

上腕骨内側上顆より約8cm近位にある

上腕筋遠位の深筋膜、上腕三頭筋内側頭、内側筋間中隔などで構成される

この部位での絞扼は肘関節の屈曲、外反運動の繰り返しの動作が関係しているとのことでした

②内側筋間中隔

そもそも筋間中隔っていうことですが、これは様々な表記の仕方があって、絞るのが難しいんですが、上腕、大腿、および下腿部において、骨と最外側の筋膜に付着してその部位の筋肉をいくつかのグループに分けている結合組織の隔壁と表記さることが多いようで

内側筋間中隔には正中動脈と上腕動脈が並行して走り、その後方には尺骨神経も走っているので内側筋間中隔の筋膜が癒着を起こせば、絞扼はありえると思われます

③上腕骨内側上顆

肘関節の屈曲に際して、尺骨神経が掌側に移動する際に絞扼を起こすことがあるとのことで

尺骨神経の伸張刺激による絞扼とのことでした

④肘部管部

外反肘や肘周囲の骨折などによって肘部管を通る尺骨神経に牽引ストレスや内圧が上昇すると絞扼が起こる可能性があると思われます

⑤尺側手根屈筋の二頭間の筋膜(オズボーンバンド)

尺側手根屈筋のスパズム、筋膜の癒着やガングリオンなどによって絞扼の可能性があるとのことでした

絞扼部位の鑑別

僕が特に重要視しているのは

チネルサインですね

絞扼が起きている部位に応じて、それぞれのアプローチが必要になってくると思いますので

①struthers arcadeだと上腕三頭筋内側頭

⑤尺側手根屈筋の二頭間の筋膜(オズボーンバンド)だと尺側手根屈筋

だと思いますので、場所をしっかり覚えてチネルを確認します

大事なこと

そして絞扼部位がどこにせよ、麻痺の症状がある場合は、病院受診を勧めています

メチコバール(ビタミンB12)を併用したほうが回復が早いと思いますし、筋の萎縮が起こっている例では、症状が進行している証拠でもありますので早い病院受診が必要になるのではないかなと思います

患者にとっての一番を提案していきたいものですね

施術のポイント

最後に施術のポイントですが

上腕三頭筋のリラクゼーション

内側筋間中隔へのアプローチ

尺側手根屈筋周囲の筋膜へのアプローチ

タッピング、ブラッシング

ですね

機会があれば手技などのご紹介できればと思います

明日も臨床頑張りましょう

じゃあね




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