見出し画像

器質の問題・機能の問題を解決する

痛みを改善させる上で

器質の問題なのか、機能の問題なのかをジャッジして解決することが重要であると考えています

・器質の問題といえば、筋肉の短縮や筋膜の高密度化などの問題

・機能の問題といえば、関節可動域、筋力の有無などの問題

ここで両方に関係しているのが、筋膜になります

筋膜周囲には、固有感覚受容器が存在しています

筋膜異常(高密度化)がある際には、固有受容器がうまく働かず、筋出力が発揮できないことにより、筋収縮がうまくできない

といったことが起こります

器質の問題を解決することによってある程度の機能の問題を解決することができることもあります

ただ、これで全て持続して結果が出るわけではないです

高齢者の例でいうと

・筋膜異常(高密度化)を見つけて、施術を行います

・固有受容器の機能が正常化し、正しい筋収縮が可能になる

・この状態で機能向上のためのトレーニングを実施する

施術をして、足が軽くなったみたいな感想を患者が言ってくれることがあります

これは、筋肉の硬さがとれたという答えでは不十分で

筋膜の高密度化が解消され、固有受容器がうまく機能するようになり、正常な筋収縮が可能になったので、軽く感じている

患者には、

今までは筋肉をうまく使えていなかったが、硬さのある部位を施術をしたことによって今ある筋肉をうまく使えるようになったので軽く感じている

と伝えています

器質か機能か

シンプルな考えですが、色々施術でも試してみて、今はこの考えに落ち着いています

なので、

・手技だけ
・トレーニングだけ

で改善させようとするとなかなか結果が出ないこともあると思います

ぜひ念頭に置いてアプローチすることをおすすめします

明日も臨床頑張りましょう



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?