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膝窩部痛について

今日も柔道整復師、理学療法士、整体師の方、新人の方に向けて、僕の実際行っていることについて書いていきます

今日は膝窩部痛について書いていきます

膝関節OAに伴う膝窩痛や外傷後に起こる膝窩痛それぞれあると思います

今日は外傷による膝窩部痛というよりは疾患に付随して起こる膝窩部痛のことだと思って読んでいただければ幸いです

腓腹筋内側頭起始部の疼痛

臨床的に多いのが腓腹筋内側頭起始部の痛みや圧痛ではないでしょうか

腓腹筋内側頭は関節裂隙をまたいで骨に付着しています

膝を屈曲させる際には、腓腹筋内側頭起始部がうまく折りたたまれる必要があります

ここで加齢、疾患により柔軟性が低下した状態では、うまく折りたたまれず圧迫されること、周囲にある関節包、滑液包の微細損傷が起こる結果として膝窩部痛が引き起こされるのが一原因としてあります

では、なぜ腓腹筋内側頭起始部の柔軟性が低下してしまうことが起きてしまうのかというと、要因の一つとしてラテラルスラストがあります

ラテラルスラストとは


膝が立脚初期〜中期にかけて外へズレる動きのことで

これがいけないのは、重心の線(膝の中心)から外側にずれると膝関節内側にメカニカルストレスがかかると言われているからです

膝OAの患者では、このラテラルスラストが起きていることが多いとされています

膝周囲の靭帯弛緩、大腿四頭筋・大臀筋筋力低下、股関節伸展可動域制限(腸腰筋短縮)があり、更に骨盤後傾になることによって、股関節外旋、膝内反、屈曲、内旋になり、立脚期の股関節伸展を膝の屈曲で補うことにより発生するケースがあるそうです

ラテラルスラストは骨盤〜足関節まで体幹〜下肢全体でアプローチしていく必要があります

膝窩部痛が起こる要因として、ラテラルスラストがあるわけですが

ラテラルスラストを普段から腓腹筋内側頭起始部で制動している結果、

緊張が高まり、屈曲の際にうまく折り畳むことができずに挟み込まれて疼痛が出現している

という考え方になります

まとめ

膝窩部痛の原因となり得る組織、原因について書きました

腓腹筋内側頭起始部の圧痛や痛みを軽減させることも重要ですが、ラテラルスラストが原因で腓腹筋内側頭起始部の緊張が発生している可能性があると判断した場合には、骨盤〜足関節にアプローチしていく必要性があると思います

患者の全体を観察して、施術に役立てたいですね

明日も臨床頑張りましょう

ではまた


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