梨状筋症候群について
今日も柔道整復師、理学療法士、整体師の方、新人の方に向けて、僕の実際行っていることや考えについて書いていきます
今日は梨状筋症候群について書いていきます
梨状筋症候群は梨状筋をはじめとする股関節外旋筋と坐骨神経との間で生じる絞扼性神経障害になります
原因としては、股関節の運動に伴う坐骨神経の絞扼、梨状筋の強い収縮あるいは長期にわたるスパズムの結果絞扼が発生するとされています
教科書上は坐骨神経は梨状筋下孔の中を通るとされていますが、坐骨神経と梨状筋の関係は若干の変異があります
梨状筋と坐骨神経について
坐骨神経の形や走行には若干の変異があり、人によって違うことがあります
6つの型に分類されています
①坐骨神経が梨状筋下孔を通るパターン
②坐骨神経が梨状筋部で2つに分かれて梨状筋を貫通するものと梨状筋下孔を通るもの
③坐骨神経が梨状筋部で2つに分かれて梨状筋上孔を通るものと梨状筋下孔を通るもの
④坐骨神経が梨状筋に貫通しているもの
⑤坐骨神経が梨状筋部で2つに分かれて梨状筋を貫通するものと梨状筋上孔を通るもの
⑥坐骨神経が梨状筋上孔を通るもの
このタイプがあるとされていて、梨状筋症候群を発症しやすいのは、坐骨神経が梨状筋に貫通しているタイプということでした
ただ、人がどのタイプかは徒手的には不可能です
梨状筋症候群になりやすい人がいるくらいで覚えていれば良いのではないでしょうか
梨状筋症候群かはテスト法で判定していきます
梨状筋症候群のテスト法
①股関節内旋位でのSLRテスト
股関節を内旋位にし、より外旋筋を緊張させSLR行い、臀部痛があれば陽性
②フライベルグテスト
背臥位で骨盤を固定して股関節屈曲内旋する
臀部痛があれば陽性となる
※骨盤固定で陰性、骨盤非固定で陽性であれば仙腸関節性を疑う
③バーステスト
座位で股関節を外転外旋させる
検者は抵抗を加える
その際に筋力低下、臀部痛があれば陽性
大事なことは腰部の疾患との鑑別になりますので神経学的所見をとり、ヘルニアや狭窄症を除外して最終的に梨状筋症候群という順番で僕は検査を行っています
まとめ
過去に神経学的所見の取り方を投稿してありますので、参考にして頂ければ幸いです
正しい鑑別で、正しい施術方法を選択していきたいですね
梨状筋を手技する際には、腹臥位で股関節を屈曲、外旋させて、カエルの足のような肢位を取らせると、表層にある大臀筋が弛緩して触れやすくなりますので、その状態で、手技を行うことが多いです
明日も臨床頑張りましょう
ではまた
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