【指す将順位戦】第5期最終局を振り返る
第5期指す将順位戦A級3組の最終11回戦に挑みましたので振り返ります。
ここまで私は4勝6敗で下位争い。この対局で勝てば来期もA級に残れるが、負けると自動降級(下位3名に入る)もしくはB級との入れ替え戦(下から4、5番手)という状況でした。
準備
相手の方の棋譜を見て、基本的には居飛車で来られる確率が高いと判断し、自分の指す戦型を3つほど決めて、あとは詰将棋を解く程度。
重要な対局ですが、気負いすぎないよういつも通りに過ごしてました。
対局振り返り
【30手目】△4四銀まで
私は後手番、今期は11局中9局で後手を引きました。何に怒りをぶつければいいんでしょうか?
さて、戦型は矢倉になり、私は以前から記事にも書いている二枚銀を採用。二枚銀は先手番が一番力を発揮できると考えており、後手番二枚銀は私の勝率としても良くはないのですが、この大一番で好きな戦法を指したかったので採用。準備段階でも矢倉なら先後問わず二枚銀でいこうと考えてました。
捻り合い
【48手目】△5五歩まで
少し進んで私は7五の地点から斜め棒銀の攻め、先手は▲6五歩と銀の位置をずらしてから▲4六角と動かし手筋のカウンターですが、二枚目の銀を活かして△5五歩と交換を避けました。(上図)
▲6四角△同歩となったとしても、▲6三角は△5二金で角の行き場がないので、交換させる指し方もあったと思いますが、△5五歩の方が後々△5六歩と取り込んだり△5六銀としたり攻めに幅が出ると考えました。
【52手目】△2五同歩まで
先手はここで▲2四歩▲2五歩の継ぎ歩。
私は相手をしても大丈夫だと少し楽観的に考えて△同歩としました。(上図)
(感想戦では、ここで相手せずに△5六歩が嫌だったとのこと)
【67手目】▲7六同銀まで
2筋のやり取りの後少し進み、▲6六歩に対し△7六歩▲同銀。(上図)
ここで△同銀といったのですが、感想戦で△8六飛を推奨されました。
▲8七歩は△7六銀▲8六歩△6七銀成と攻め、▲7五銀には△8九飛成が嫌だったとのこと。
私は全く考えていない手でした。
【76手目】△4六飛まで
その後私は飛車角を切り飛ばして一気に攻めていきました。
後の検討では評価値も相当こちらが悪く、かなり無理攻めだったらしいです。
終盤の魔物
【88手目】△4二同金まで
私は先手玉に詰めろをかけましたが、ここで後手玉に詰みが生じていました。上図の局面で▲31飛成△同玉▲4二と△同玉と全部ばらして▲5四桂から詰みます。私もわかっていなかったのですが、お相手もそうだったのか▲同と、こちらにチャンスが舞い込みます。
鬼手で勝負に
【102手目】△4七角まで
こちらの玉が捕まらず1手空いたところで△4七角。
▲同銀なら△5七桂で即詰み。本局の私の渾身の1手が功を奏したのか、
▲5八歩△6八銀▲同金上がる△同桂成に▲同玉と進み、ここで先手玉に詰みが生じました。最後▲同金ならば問題ないようです。
魔物は2度現れる
【110手目】△7六歩まで
△5八銀成▲7七玉と進み
ここで△7六金なら先手玉は詰みでした。
しかし私が指したのは・・・△7六歩
金は最後まで持っておいた方が良いという感覚的な判断が私の手のひらから勝機をこぼしました。
局後の検討でこの詰みがわかったときは悔しさよりも
「なるほどー」と驚嘆でした。
リーグ戦総括
今期の成績は4勝7敗。他の対局結果により16人中13位となり、降級は免れたもののB級との入れ替え戦に進むこととなりました。
リーグ戦を振り返ると、2勝2敗で迎えた第5局から頓死2回を含む4連敗が痛かったです。
それでも土壇場から2つ白星を掴んで最終局まで望みを繋げた点は良かったと思います。
結果的にもその2つの白星が首の皮一枚繋がることになったので、入れ替え戦も頑張りたいと思います。
それでは駄文失礼しました。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
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