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マンスリーマンションの小さな自炊


諸事情あり、この1か月はマンスリーマンションで生活している。

福岡最大の博多駅から徒歩圏内に立地しているということもあり、外食するお店やコンビニは多い。東京の下町にある自宅周辺よりも”大都市感”があるかもしれない。
福岡は以前にも数年住んでいたことがあるので、久々の福岡ライフにテンションがあがり、またたく間にGoogle Mapには行きたいお店がたくさんピンされた。

ただ、めでたく三十路を迎えた私と、さらに先をゆくパートナーの身体には、外食頻度と胃腸の健全性が反比例するという法則があって(片方が増えるほど片方が減る、というのは反比例であっているっけ?)、外で美味しいものばかり食べていると、だんだん疲弊してしまう。

そのため、できるときは自炊にして、外出の用があるときや土日などには外へ食べに行くという、まあ、通常の生活と同じようなスタイルに落ち着いた。
グルメ天国福岡でも、食い倒れない程度に自分をセーブしようと思えるのは、1か月くらいは福岡に滞在できるという安心感と、博多駅周辺にも関わらず、マンションの近くにスーパーや八百屋が充実していたという環境のおかげ。

たまに旅行などでその土地のスーパーに行くと、広々した売り場や、あまり見かけない食材や値段などにワクワクするが、福岡のスーパーでも私は浮足立った。鮮魚コーナーに並んでいる魚の種類が豊富で、野菜や乳製品の産地が(当たり前だけど)九州各県になっている。”阿蘇の牛乳”、”糸島の野菜”なんて言われると、すぐに手に取りたくなる。

この期間限定の仮住まい生活は、当初から最長でも1か月半を予定していた。マンスリーマンションは、いわゆる一人暮らし用の生活空間で、2口コンロの小さなキッチンがあり、単身サイズの冷蔵庫もある。フライパン、鍋、カトラリー、必要最低限の食器類(すべて2人分あった)なども揃っていた。

ここ数年でぐぐっと器に興味を持ち、東京の自宅では増えていく食器の収納に苦戦しつつも、鼻歌まじりにお気に入りの器に料理を盛っていた私には、備えつけのツルツル真っ白なお皿はやや物足りなく感じたけれど、期間限定の生活なのでお皿を新調するのは得策ではない。

入居した翌日、必要な調味料・油のミニボトル、お米、少しの食材などを購入して早速自炊生活がスタートした。

つづく。



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