【読書感想】嫌われる勇気 第ニ夜を読んで

「嫌われる勇気」第二夜のまとめと感想を書いていきます。

【嫌われる勇気 第ニ夜まとめ】
1.全ての悩みは対人関係
①自分を嫌いな人は、過去の経験から嫌いになったのではなく、それらの経験に意味付けをして嫌いでいようと決心している。
②そんなことをする理由は、こんな自分だから〇〇出来ないと自分への理由(言い訳)を作り上げることで、他者から嫌われ、対人関係の中で傷つくことを避けていた。つまり、対人関係の中で傷つかないこと、これこそが目的。
③アドラーはそんな自分を受け入れて前に進むことを勇気付けと言った。また、全ての悩みは対人関係の悩みだとも言った。

2.他人は敵ではなく仲間であり、その上でありのままの自分を認め(他者との競争から降り)、理想の自分を追い求めていくことが大切
①劣等感(他人より身長が低い等)は、あくまでも他者との比較(つまり対人関係)から生まれるもので、客観的な事実ではなく、主観的な解釈によるもの。つまり、解釈は自分の手で選択することができる。
②人間は、向上したいと願う、理想の状態を追求するといった、「優越性の追求」という普遍的な欲求を持っている。この理想と比較して劣等感を感じることをアドラーは健康で正常な努力と成長への刺激と言っており、悪いこととしては使っていない。
③一方で劣等コンプレックスとは、自らの劣等感を何かの行動を妨げる言い訳(AだからBできない等)として使い始めた時のこと。言い換えると、Aがなければ私は有能であると暗示している。
④それで満足できない人は、優越コンプレックスという状態に入る。これは、あたかも自分が優れているかのように振る舞い、偽りの優越感に浸ること。どこの会社に所属しているんだ!等と権威の力を借りて自らを大きく見せようとする人のこと。こういった人は結局他者の価値観や人生の上でしか生きられない。
⑤自慢する人は劣等感を感じているに過ぎない。わざわざ自慢することで周りに自分は優れているとアピールしている。また逆に不幸自慢の場合は、不幸であることその一点のみをアピールすることで特別であろう、人を支配しようとする
⑥人生は他者との競争ではなく、今の自分より前に進もうとすることにこそ価値がある。健全な劣等感とは、他者ではなく理想の自分との比較から生まれるべきもの。対人関係の中に競争がある限り、人は不幸(他人の幸福を自分の負けと考える等)から逃れられず、周りの人全てを敵と考えるようになってしまう。

3.様々な対人関係を回避するために人生に嘘をついて自分を正当化するのではなく勇気を持って一歩踏み出そう
①アドラー心理学では、行動面と心理面の目標を掲げている。前者が個人としての自立、社会における協調の2点。後者が自分には能力があるという意識、人々は自分の味方であるという意識の2点。
②これらの目標は、人生のタスクと向き合うことで達成できる。その人生のタスクとは、ひとりの個人が、社会的な存在として生きていこうとする時、直面せざるを得ない対人関係のこと。
③これは、3つに分けることができる。仕事のタスク、交友のタスク、愛のタスクと。これらの対人関係から回避するために、様々な自分にとって都合の良い口実を設けることを人生の嘘とアドラーは言った。
④このタスクを回避し、人生の嘘にすがってしまうのは、その人に勇気が無いから。アドラー心理学とは、勇気の心理学であり、使用(自らの人生を自ら選択できる)の心理学である。

【感想】
この章でも青年の気持ちが痛い程分かりました笑。改めて今までの自分を振り返ってみて、次の①〜④が繰り返されているなと感じました。
①自分はこういう人間(キャラクター)だからこんなアクション(行動や発言)を起こすのはおこがましいとか言い訳を並び立てる。本書でいうところの劣等コンプレックス。
②それと同時に他人からバカにされ冷ややかな目で見られることを過度に恐れる。
③②で恐れる対人関係を①の言い訳で自分を正当化し、結局何も前に進めず、その場凌ぎになる。
④そんな自分を心の奥底ではダメだと分かっているけど、優越コンプレックスや不幸自慢を用いて他者から認められようとする。

こんな自分から脱却するためには、勇気が必要だと言うアドラーなので、続きを読んで自分のものにしていきます。

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