見出し画像

あらすじ・主要登場人物紹介

 密かに女に生まれたかったという願望を持つ男、原口翔。

 決して男が好きとか、女の服を着たりお化粧したいという事はない。また、女を愛せないという事もない。実際、深山早紀と大恋愛の末結婚する。

 しかし、早紀は持続性性喚起症候群(persistent sexual arousal syndrome、PSAS、別名イクイク病)という不思議な不治の病に冒されていた。この病気は1日に100回以上もオーガズムに達してしまう。普通の生活を不可能にするこの病気のために夜眠る事すらままならず、体が異常に衰弱し出産すると命に危険が及ぶのだ。

 ある日、翔はその願望が生み出した神様イブによって、一生に一度だけ心はそのままで女の体に入れ替わる事が出来るようになる。

 翔は愛する早紀のために、命を賭けた出産に臨む―


主要登場人物紹介
原口翔
 この物語の主人公。密かに女に生まれたかったという願望を持つ。神様イブによって、一生に一度だけ心はそのままで女の体に入れ替わる事が出来るようになる。出産する事が難しい妻に代わって、命を賭して自分が子供を産む事を決意する。

原口(旧姓深山)早紀
 「持続性性喚起症候群」別名「イクイク病」に冒されている女性。翔と大恋愛の末に結婚するも、持病により出産すると命の危険が及ぶ程体が衰弱している。

イブ
 ドSのツンデレ神様。翔の狂おしい程の強い願望から生み出された。一生に一度だけ本人の意思で、心はそのままで男と女の体を入れ替える事が出来るようにする能力を持つ。ただし戻るためには入れ替わった目的を達成しなければならず、本人の意思では戻れない。

角田美紅
 翔の幼馴染。中学に入ってから翔と恋人同士になる。しかしセックスはしないで別の行為を……

鷺沼寿明
 産婦人科の医師で、PSASと不妊治療の権威。翔と早紀夫婦の良き理解者である。

加藤美波
 通称カトミナ。翔の担当助産師でプレママ友。バイセクシャルで出産フェチという変わった性癖をもつ女性である。

加藤辰巳
 美波の夫。

木内和也
 早紀の元彼。粘着質で早紀をストーカーし、翔を逆恨みしている。

原口杏奈
 翔の姉。

※ PSASは漫画やAVでは好奇の目で性欲を煽るような描き方がされています。たしかに健康な人からすればうらやましく感じるような病気かもしれません。でも実際には病気を苦にして自殺した人もいるくらい深刻な病気です。

 だから、この病気を真面目に取り扱った小説を書くことで、少しでもこの病気の人達が肩身の狭い思いをしなくてもすむようになったらいいなと考えています。

 ある意味で私のような性的少数者よりずっと肩身の狭い思いをされているはずだからです。

 なので、医療サイトに登録し、実際にこの病気の方が医師に相談した結果の回答等を参考に、とても真面目に描いています。

 そして、PSASのように誤解されやすい病気や、私達セクシャルマイノリティを始め、世の中には様々な差別や偏見が根強く残っています。

 この物語を通してこの世から差別・偏見が無くなる事を願っています。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?