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輪郭を作ることで救われてきた #書く習慣

ゆぴちゃんこと、いしかわゆきさんの書籍「書く習慣」の「1ヶ月書くチャレンジ」に挑戦中!

12日目のテーマは「自分の得意なこと」


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「自分の得意なことを探そう!」と言われたときに思い出すのは、「子どもの頃に褒められたことを思い出してみよう」という言葉。

自分のことを自分で客観的に見たり判断したりするのは相当難しいことで、だからこそ、周りの人に言われることこそが真実だったりもする。「作文書くの早いね!」と言われたら「私は人よりも文章を書くのが早いんだ〜」とわかるし、「足遅いね!」と言われたら「私は人よりも運動神経がないんだ〜」とわかる……みたいな感じで。

そう考えてみると、私はきっと人よりも文章を書くのが早いし、要約するのが得意だ。


小学生の頃「ズッコケ三人組」という児童書が大好きだった。作者の那須正幹さんの訃報を知ったときには少なからず動揺したほど。あの本のおかげで、読書の魅力や感想文を書く楽しさを知った。

本を読んでいると、心や頭の中にたくさんの”気持ち””言葉になる前のかけら”が浮かんでくる。

「面白いな」「この表現すごいな」「ハチベエ最高だな」「結婚するなら結局モーちゃんみたいな人がいちばんいいのかも」などなど……ズッコケ三人組に限らず、絵本や小説は物語の力で私たちの心にいろいろな刺激をくれる。

私はビジネス書や自己啓発書も読むけれど、それらのジャンルだって例外じゃない。参考になる箇所を読んだら心が動くし、もうすでに知ってることばかり書かれてると思ったら残念になる。

本に限らず、映画や舞台だってそうだ。五感で得られる刺激が、体内にたくさんの”言葉になる素”を生む。


私はきっと、その素を言葉に変換し、現実の世界に出現させて輪郭を持たせるのが得意なのだ。生まれつきなのか、好きで文章を書いていたらいつの間にかそうなったパターンなのかはわからない。けれど、明らかに、私は自分の気持ちを言葉にするのが好きだし得意だ。

そうすることで、たくさん救われてきた。

言葉の綾で人に誤解されることも少なかったように思うし、相手や状況を見て「今はあえてこの言葉を使おう」と取捨選択するのも得意なんだと思う。ライターとして仕事をするようになったからこそ余計に、言葉の力や、受け取る人に与える影響について考える機会が増えた。まだまだこれからだし完璧とは程遠いけれど(そして完璧になる日なんて一生来ないんだけれど)、これからも言葉をおっかなびっくり扱いながら生きてくんだろうと思う。


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私は比較的、自分のことが好きで、自己肯定感も高い方だと思う。

それはきっと、読書をする習慣や、気持ちを言葉にする習慣があるからかもしれない。

良い意味で「自分で自分のことを理解するのは無理」だと思ってるし、だからこそ、自分のことを他人のように捉えて「コイツはこう考える癖があるからな」と遠巻きに見られる。

なんだか自分のことを、生まれたときからずっと横にくっついてる親友・相棒・分身みたいな存在だと思ってるのかも。いざって時は頼りになるし、やるときはやるし、へこたれちゃうときもある。

全部ひっくるめて「私だし、しょーがないよな」と思えてるのは、大事なことを言葉にする習慣をつけてきたからなのだ、きっと。

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