カウンセリングで恋愛相談をした日
まさか、私の人生でカウンセラーさんに恋愛相談をする日が来るとは思ってなかった。
カウンセリングというものを受けるのも初めてで、私のことを知らない方に悩みを打ち明けるのも初めてで。どのカウンセラーさんに話を聞いてもらおうか、1時間くらい悩む。女性がいいか男性がいいか、同年代がいいか年上がいいか……。
気づいたら私は、年上の女性カウンセラーさんに、今の悩みをすべて赤裸々に打ち明けていた。
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正直に言うと、「カウンセリング」に偏見を持っていた。
精神的にくよくよしやすい、ネガティブな人がよくお世話になるもの。カウンセラーさんというのは、心療内科にいる先生のこと。
自分ではどうにもできない「心の癖」や「屈折した物事の捉え方」みたいなものを、対話によって正してくれるのがカウンセリング。
そんなふうに思っていたのだ。
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カウンセリング時間は45分。オンラインカウンセリングなので、わざわざ外へ出ずとも自宅で受けられる。このご時世なので余計にうれしい。
Zoomの調子が悪く面倒を掛けてしまったが、何度か通話テストに付き合ってもらったり、代わりにSkypeでのカウンセリングを提案してくれたりなど、丁寧に対応してもらって一安心。PCに慣れてない方でもハードルが低いと思う。
事前に診断シートに答えていたので、それに沿って話を進めていく。診断シートとは、大まかな悩みや相談したいジャンル、話をしたいのか質問してほしいのかなど、あらかじめカウンセラーさんへ伝えておけるもの。これだけでも自分のモヤモヤが少し形になるので気持ちが落ち着く。
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45分は、長くもあっという間でもなかった。しっかり適切に45分という時間を、秒単位で丁重に使い切った感覚に近かった。
私がした恋愛相談は、ざっくり言うと「自分の気持ちも相手の気持ちも分からなくてしんどい」というなんともフワッとしたもの。だけど、上手く話を引き出してくれるし、押し付けじゃないアドバイスを提示してくれる。
「話を聞いてもらえただけでスッキリ!」という満足感ではなく、「話を聞いてもらえたうえに、これからの道筋も見えてきて心地よい」という安心感に近いものに包まれて、一段深く呼吸ができた。
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カウンセリングに対しての偏見も、いつのまにか消えた。
心身ともに健康だと自負している私でも、悩みはあるしくよくよすることはある。自分の面倒くらい自分でみられると思っている健康な人たちこそ、心にモヤモヤやイライラが知らず溜まっていったときに、発散方法や場所が分からず風邪を引く……なんてことが多いんじゃないだろうか。
健康な人は、強くて、弱い。
転んで足をくじいてしまったときも、なんだか咳が止まらないときも、「気のせいだ」と蓋をしてなかったことにする癖がある。その態度は、他人に迷惑をかけない代わりに、自分の存在さえもなかったものにしてしまう気がしてならない。
健康な人にこそ、カウンセリングは必要だ。
「自分の気持ちを知り、相手に伝えるためにも、まずは自分の気持ちや感情を書き出してみましょう。まずは、自分で自分を知るところから」
もらったアドバイスを大事に取り出して、少しずつ少しずつ始めていく。私は、私自身と、そして大切な人たちとの関係を、やっぱり大事にしたいから。
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▼オンラインカウンセリング「cotree」
※こちらは、オンラインカウンセリング「cotree」のご協力によるカウンセリング体験記事です。
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