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「課題提示」と「ストッパー」の違い

日曜10:30~放送中のドラマ「君と世界が終わる日に」毎週欠かさず見てるのですが、あれほど極限の状態で「諦めない力」「自分と人を信じる力」を試される環境もなかなかないよな……としみじみ思います。

ほぼ初対面の人間同士で、生き延びるためにチームを組んで、次々と襲いかかるゾンビや無理難題に立ち向かっていく。とてもじゃないが、私には無理だ……ゾンビになる前に殺してくれと懇願した佳奈恵ちゃん(飯豊まりえ)の気持ちがよくわかる……。

だがしかし、この佳奈恵ちゃんの言動や行動は、チームで生き延びようとおもったときにはあまり好ましくないものばかりなんですよね。

1話では、逃げ込んだ避難場所で勝手に単独行動をし、その結果、集団感染した多くのゾンビを解放してしまい、チーム全員を危険に陥れました。そして3~4話では、またもや勝手な単独行動をし、敵グループに人質にとられて厄介な面倒事を巻き起こしている。

くわえて、数々のネガティブな言動も目立ちます。「横浜に行って助かるんですか?」「全員生きて着けると思ってるんですか?」っていやいやそれ誰にもわからないでしょ!行ってみないとわからないじゃん!誰も答えられないような質問ばっかりして不安を煽るんじゃないよ!

こうでもしないと展開が起こらないので、ドラマとしては良いトラブルメイカーなのかもしれませんが……現実ではノーサンキューですよね。これ何もゾンビがはびこる世界に限った話ではなく、仕事で組んだチームとか、家族とか友人とか恋人同士とか、どんな人間関係にも言える話だと思います。

「課題提示」と「ストッパー」は、役割が違う。

「ここはどうなんだろう?」「そこが◯◯だとしたら、こっちはどうなるだろう?」と現状と推測をバランスよく俯瞰して物事を推進させようとするのが課題提示。

反して、ストッパーはこれといった考えもなく思いついた疑問をただ垂れ流すだけで、先のことを想像していません。まさに現状をストップさせてしまうストッパーです。

よく混同されがちだな……と思うのですが、言ってること・やってることは似ていても起こる結果がぜんぜん違ってきます。

不安になるとついつい余計なことを口にしてしまいがち。商品やサービス、会社、あらゆる成果物をより良くしようとする思いが同じなら、少しだけ先のことを見据えて発言したほうが船が前に進むんじゃないでしょうか。

なんて、ドラマを見ながら考えておりました。私はほぼ一人で仕事をしているので、あんまり関係ないんですけどね……。


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